生ける伝説が堂々の代表復帰だ。

　現地３月17日、スウェーデン・サッカー協会はワールドカップ予選に臨む26名のスウェーデン代表メンバーを発表。そのなかに、ＡＣミランのエースFWズラタン・イブラヒモビッチも名を連ねた。EURO 2016のグループステージ敗退を受けて代表引退を表明。あれから５年、39歳の闘志はまだ衰えていなかった。

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　昨年11月にスウェーデンはフランスとのネイションズ・リーグ最終節を戦い、２－４の黒星を喫した。テレビのゲスト解説を務めていたイブラは「代表でプレーしたいと思わないヤツは現役を引退している。俺はまだやる気だよ」と代表復帰への意欲を示していた。その後、代表チームのヤン・アンデション監督がミラノに乗り込んで直接会談が実現し、あらためて本人の強い意志を確認。今季の全公式戦で21戦16発と絶好調を維持するストライカーの復帰が決まった。

　協会の発表を待って、イブラは自身のツイッター＆インスタグラムを更新。ただひと言、「The return of the GOD（神の帰還）」と冗談めかして綴り、みずから復帰を祝した。

　このリアクションをチェックしたアンデション監督は、「時どき面白いことをやるよね、彼は」とリモート取材に笑って答え、「なにをおいても偉大なフットボーラーで、スウェーデン代表史上ベストだ。彼が強くカムバックを希望してくれて光栄に感じた」と続けた。そして58歳の名伯楽は「フィールドでの貢献はもちろん、その圧倒的な経験が他のプレーヤーに与える影響は計り知れなく大きい」と、期待を寄せた。
 

　今回の招集メンバーは３試合を消化する予定。ワールドカップ予選最初の２連戦をグルジア（現地３月25日）、コソボ（同28日）を相手に戦い、親善試合のエストニア戦（同31日）も組まれている。

　こうなると楽しみなのが、６月11日に開幕するEURO 2020へのイブラのエントリーだ。スペイン、ポーランド、スロバキアと同居するグループステージの檜舞台で、39歳は躍動するのか。まずは、ワールドカップ予選でのパフォーマンスに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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