「カガワの扱い方を誤った」“香川真司を切った男”をサラゴサ地元紙が糾弾! まさかの降格危機に…

2021年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

香川は「少し苛立ちも感じる」と胸の内を…

昨年10月にサラゴサとの契約を解除した香川。事実上の戦力外だった。(C) Getty Images

 昨シーズンに香川真司(現PAOK)がプレーしたサラゴサは、スペイン2部で下位に低迷している。27節終了時点で降格圏の19位サバデルと同勝点(27)の18位。3位で進出した昇格プレーオフで敗れた昨シーズンのリベンジを目指していたチームにとっては、受け入れ難い結果だ。

 当然、クラブの上層部にはファンやマスコミから厳しい声が飛んでいる。地元のスポーツ紙『Sport Aragon』は3月4日、シーズン途中でチームを去った元スポーツディレクターのラロ・アランテギとその後任のミゲル・トレシラによるチーム作りを糾弾。「アランテギのチームのスカッドは良くなかったが、トレシラ主導の冬の移籍もまた失敗した」と批判した。

 そして、前任のアランテギの失敗のひとつに「香川の扱い方」を挙げている。

「元サラゴサのSDは、カガワの状況を適切に管理できなかった」

【動画】抜群の状況判断で絶妙な落とし!香川真司のギリシャ初アシスト
 
 サラゴサは香川と2021年6月までの契約を結んでいたにもかかわらず、今シーズンのEU圏外選手の登録から外し、事実上の戦力外とした。それを主導したのが、「外したのは(高額な)年俸の問題ではなく、クラブが満足するレベルになかったからだ」と語ったアランテギだった。

 退団発表後の会見で、「違う形で別れを告げたかった。だから悲しい。クラブの決断は受け入れるのも、理解するのも、難しいものだった。少し苛立ちも感じる」と胸の内を明かした香川は、さぞ無念だったことだろう。

 しかも、香川の代わりにEU圏外選手として登録された2人は鳴かず飛ばず。有望な若手はレンタルに出してしまい、補強も失敗と目も当てられない状況だ。SD交代も奏功せず、低迷するサラゴサは、2部B(実質3部)への降格を回避することができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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