「J1昇格を目指して」DeNAが今度はサッカー界に進出! SC相模原の経営参画決定に、“先輩たち”からは歓迎の声

2021年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

プロ野球、陸上、バスケットに続くスポーツ事業に

左からSC相模原の代表取締役社長の小西氏、会長の望月氏、DeNAスポーツ事業部の對馬本部長、西谷戦略部長。 (C)SC相模原

 2月25日、スポーツクラブ相模原が、株式会社ディー・エヌ・エーが経営に参画することが決定したと発表した。DeNAはSC相模原の株式を19%取得し、トップスポンサーとして協賛を開始。今後は取締役に2名が就任し、数名の社員も受け入れる見込みだという。

 SC相模原は2008年に創立された、神奈川県相模原市を拠点とした新鋭クラブ。昨年9月にJ2ライセンスが交付され、昨シーズンのJ3最終節で逆転で2位に滑り込み、悲願のJ2昇格を果たした。

 本件に関する記者会見で、望月重良会長は「昨年夏に、縁があってDeNAさんとお話する機会があった。今後はJ1昇格を目指し、新スタジアムの建設などを目指すうえで、クラブの経営基盤、ブランディング向上、成長促進を加速させてくれる、魅力的なパートナーであるという結論に達し、今日の決定に至りました」と語った。

 経営参画が決定したDeNAは、IT部門を筆頭に、エンターテイメント部門やモバイルゲーム、ヘルスケアサービスな幅広い事業を手掛けており、2011年にはプロ野球界に参入。その後は2013年に陸上、2018年にはプロバスケットボールリーグ(川崎ブレイブサンダース)にも参入し、スポーツ分野での裾野を広げている。
 
 同社スポーツ事業部の對馬誠英本部長は会見で、「これまでベイスターズでは横浜や横須賀を拠点に、バスケットボールは東部の川崎市を拠点に広げてきた。ここに加えて、神奈川県北部の地域を中心に、需要の高いサッカーという事業にかかわれることを大変うれしく思っている。これまでに培ったノウハウを生かし、神奈川県全体の盛り上がりに貢献したい」と述べた。

 IT企業のJリーグ参入は、神戸の楽天、鹿島のメルカリ、サイバーエージェントのJ2町田などの"先輩"がいる。町田のオーナーを務める藤田晋氏はSNSで「これは負けられない」と反応。鹿島の小泉文明代表取締役社長兼メルカリ代表取締役会長も「DeNAさんがSC相模原に経営参画!めちゃ楽しみ!!一緒にJリーグ盛り上げましょう!!」と発信している。

 SC相模原はJ2リーグ第1節が行なわれる2月28日、ホームで京都と対戦する。力強いDeNAというバックアップを得た選手たちが、1年を通じてどんな戦いを見せてくれるのか、ファンも楽しみにしているに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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