Jリーグ&NPBが『新型コロナ合同対策会議』を実施。専門家が注意喚起「インフルエンザより10倍以上の致死率」

2021年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

観客数の上限を見直す要望書を政府に提出

JリーグがNPBと合同で26回目となる対策連絡会議を行なった。(C)SOCCER DIGEST

 Jリーグは2月22日、日本野球機構(NPB)との『新型コロナウイルス対策連絡会議』を実施。26回目となる今回は、Jリーグの村井満チェアマンとNPBの斉藤惇会長、そして複数の専門家が参加して意見交換が実施され、会議後にはメディアに向けての会見が行なわれた。

 冒頭には議長を務めた村井チェアマンが挨拶。「先行する形でJリーグの方が1か月早く開幕を迎えることになります。野球界とサッカー界ともに、キャンプを終えていよいよ本格始動するタイミングで、本日は非常に有効な意見交換が行なわれました。今後の運営について、我々サッカー界と野球界が様々なエビデンスを日本社会に提言できる材料が整いつつあると思っております。専門家の先生に感謝を申し上げます」とコメントした。

 会見では、観客数の上限の見直しについての要望書を政府に提出したかどうかについての質問にもおよび、NPBの齊藤会長は、「チェアマンと一緒に文科省に参上しました」と発言。村井チェアマンはスタジアムの形状に関わらず、上限が5000人以下で統一されていることに疑問を呈した。
 
「ゼロックス杯は5000人以下の基準で実際に行ないました。埼玉スタジアムの6万人の収容からすると全体の7パーセント。93パーセントが空いているという状況です。埼玉スタジアムとJ2基準スタジアムの5000人では違う。形状に合わせた比率で安全なスタジアムを設計していくということが極めて重要であるという趣旨を(政府に)申し上げました。一定以上理解はいただいているのだろうとは感じております」

 また、専門家である愛知医科大の三鴨廣繁氏は「第4波は必ず来る」と警鐘。「この感染症はまだ甘く見られていると思っています。インフルエンザの致死率は0.1パーセントですが、この感染症の日本人の致死率は1.8パーセント。10倍以上の違いがある。そこをもう一度知ってもらえるようにお願いしたい」と改めて注意喚起を行なった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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