「強制送還を余儀なくされ…」“北朝鮮のC・ロナウド”が姿を消した理由が判明! 英紙がスクープした内容は?

2021年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

一時はユベントスの一員となった大器

アジア・サッカー界のニューヒーローとして飛躍が期待されたハン・グァンソンが、忽然と姿を消した。 (C) Getty Images

 仰天ニュースが舞い込んできた。

 現地時間2月15日、英紙『The Sun』は「関係者から得た情報」として、カタール1部のアル・ドゥハイルに所属する北朝鮮代表FWのハン・グァンソンが、金正恩総書記の朝鮮労働党政権に違法送金したことをすっぱ抜いた。

 現在22歳のハン・グァンソンは将来を嘱望される大器だった。2017年2月にカリアリのユースに練習生として加入すると、そこからメキメキと頭角を現し、その勢いのままにセリエAデビュー。北朝鮮人選手としては初となる、欧州5大リーグでのゴールも決めた。

 17-18シーズンから約2シーズンをセリエBのペルージャで研鑽を積んだ"北朝鮮のクリスチアーノ・ロナウド"は、19年の夏にカルチョの絶対王者ユベントスと電撃契約。同クラブ史上初のアジア人選手として小さくない話題を呼んだ。

 イタリアで成長を続けたハン・グァンソンには、マンチェスター・シティやリバプール、マンチェスター・ユナイテッドなどが獲得を狙ったものの、その全てがご破算になると、昨夏に年俸1億円の5年契約という好待遇でアル・ドゥハイルに移籍していた。

 だが、カタール・リーグ開幕直後にハン・グァンソンは姿を消していた。そして、その理由が明らかになった。『The Sun』紙は、「ハンが母国の冷酷な政権に送っていた金銭はすべて国連制裁に違反する。そのために告発された彼は強制送還を余儀なくされた」と報道した。

【動画】C・ロナウドを彷彿!? ハン・グァンソンがカタールで決めたゴラッソシーンはこちら
 さらに選手が、カタール銀行と口座を作成する際に「北朝鮮への送金は一切しない」と署名していたことも明らかにした同紙は、オックスフォード大学の権威であるエドワード・ハウエル氏のコメントを紹介した。

「ハン・グァンソンはアル・ドゥハイルから1か月に8万ポンド(約1200万円)を受け取り、北朝鮮に送金していた事実が確認された。それは世界中で批判されている北朝鮮の核プログラムに金銭を提供したことになり、露骨な国連制裁違反とみるのが妥当だろう」

 アジアが生んだ新たなスターとしての活躍が期待された"北朝鮮のC・ロナウド"。彼が再び表舞台に戻ってくることは恐らくないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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