【神戸】クリーンな守備は『長く現役を続けるため』。MF山口蛍が感じる自身の意識の変化とは…

2021年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「(相手が)一番嫌なディフェンスはインターセプト」

昨年は自身初のフェアプレー個人賞を受賞した山口。ここ数年の守備意識の変化を口にした。(C)VISSEL KOBE

「クリーンにやるというイメージで今シーズンもやっていきたい」

 現在沖縄県でキャンプを行なっているヴィッセル神戸のMF山口蛍がオンラインで取材に応じ、今季の個人の目標についてそう強調した。

 神戸は昨シーズン、初出場のACLでベスト4進出を果たし、アジアの舞台で躍進した。それでもリーグ戦では5連敗を喫するなど勝ち切れない試合が続き、最終的に14位。今季は昨年のリベンジを果たすべく、1試合で"複数得点&1失点以下"を目標に掲げ、リーグ戦の上位進出とタイトル獲得を目指す。

 そんなクラブにおいて、昨季はチーム1位のパス本数で攻撃を牽引し、豊富な運動量と卓越したリスクマネジメントで守備を引き締め、攻守に際立つ存在となっていたのが山口だ。J1リーグで全試合に出場し、無警告と無退場で自身初となるフェアプレー個人賞を受賞した山口がここ数年の守備意識の変化についてこう明かした。

「無警告っていうのは最後の方まで意識はしていなかったですが、若い時とは違っていかにファウルしないように取るということや、その前でインターセプトをして取ること、相手のトラップが大きくなったときにボールを取ったりとか、あまりコンタクトせずに奪うことをここ何年かは意識を置いてやってきました。無警告という部分では去年は理想としてきたことがひとつできたのではないかと思います」
 
 クリーンな守備を心掛けるきっかけとなった理由は、「長く現役を続けるため」だという。平均引退年齢が約25歳と言われるJリーグにおいて、選手生命を脅かす一番の要因が怪我。そのようなリスクをなるべく負わないような守備を心がけてきた山口がたどり着いた答えは、いかにインターセプトで奪うかだった。

「僕の中で(相手が)一番嫌なディフェンスはインターセプトだと思っています。それは昔から磨いてきた部分でもありますし、いろんな状況があるなかで自分の身体と自分の取りに行ける距離が、その瞬間瞬間で自分の身体に染みついています」

 それでもシチュエーションによっては「ファウルを取らないといけない場面も必ずある」と語る山口。「最初から警告を受けずにやるというイメージではなく、クリーンにやるというイメージを継続していきたい」と自分流の守備の哲学を貫きながら、チームの心臓として今シーズンも役割を全うする構えだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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