Jリーグがガイドラインを改定。「週1回のPCR検査」「ファンサービス厳禁」…厳格なルールのもと各クラブがキャンプイン

2021年01月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

村井チェアマンは「今後の方向性を決める1週間」と注意喚起

新シーズン開幕を告げるゼロックス杯は様々なパターンを想定してチケットが販売される予定だという。(C)SOCCER DIGEST

 Jリーグは1月25日、2021年の第1回臨時実行委員会を開催。その後にオンライン上でメディアブリーフィングを行なった。

 今回の大きなテーマはプレシーズン、主にキャンプ時のガイドラインの改定だ。

 現在Jリーグの多くのチームが新シーズンを始動させ、今月末から来月頭にかけて、沖縄などを中心にプレシーズンキャンプに突入する。

 通常であれば現地のファンなどとも触れ合える機会となるが、コロナ禍のためサインや写真撮影等の接触する可能性があるファンサービスは厳禁。自治体との連係や各クラブの判断となるものの、J20クラブがキャンプを張る沖縄ではトレーニングも非公開となる。

 同日に行なったJリーグと日本野球機構(NPB)が共同で開催している「新型コロナウイルス対策連絡会議」でも、専門家から「無症状から伝播していることがわかってきています。症状が出てから感染するのは40%ぐらいで、症状がない時からうつることに気をつけなければならない」と指摘されるなど、コロナウイルスに対しては新しい知見も出てきている。
 
 Jリーグでは、「始動する際には自主的なスクリーニング検査の実施」を推奨する一方で、リーグとしても検査機会を提供。キャンプ地へ移動する際には事前に検査を行ない陰性が確認された後に移動することを徹底し、キャンプ中も週に1度程度の定期的なPCR検査も行なっていくなど事前の検査体制には万全を期している。

 さらに、キャンプ先での外食や会食を控える事も通達され、メディアや関係者にも選手に対面する場合はPCR検査を実施した上で行なう事を徹底した。

 キャンプ中のトレーニングマッチについては、「実施要項」に詳細を記しており、Jリーグ以外のチームとの対戦も可能となるが、「原則相手チームも健康管理が徹底されていること」としている。

 11の都府県で緊急事態宣言が出されている現状を踏まえて、村井満チェアマンは「今後の方向性を決める1週間になる。(緊急事態宣言が)延長する場合、(2月)7日で終わる場合、内容が変わった場合。それぞれでの対応が求められる。キャンプだけでなく、開幕まで含めてどうするか。そんな対応が必要になる」と語った。

 新しいシーズンに向けては「5人交代制」や「飲水タイム」のコロナ対策ルールは継続、国際サッカー評議会が昨年12月に推奨した「脳震とう対策の試行ルール」の「交代枠を1人追加できるA案」も導入する意向だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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