「韓国戦の副審は買収されていた」元スペイン代表監督が衝撃発言! 02年W杯の“誤審”と明らかなホーム贔屓に怒り

2021年01月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あの男が非常に緊張していたのがわかった」

韓国戦で主審に食ってかかるカマーチョ監督。納得がいかない点がいくつもあったようだ。 (C) Getty Images

 元スペイン代表監督の発言が波紋を広げている。2002年日韓ワールドカップで指揮を執ったホセ・アントニオ・カマーチョだ。

 優勝候補の一角に挙げられていたスペインは、3連勝で順当にグループリーグを突破すると、決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に難敵アイルランドを撃破。準々決勝で、勢いに乗る開催国の韓国と対戦した。

 この試合で小さくない物議を醸したのが、審判のジャッジだ。48分にMFルベン・バラハが決めたゴールが不可解なファウルで取り消されると、スコアレスで突入した延長戦の92分には、フェルナンド・モリエンテスのヘッド弾が再びノーゴールに。アシストしたホアキン・サンチェスがクロスを上げる前に、ボールがゴールラインを割っていたとの判定だったが、VTRを見る限り外に出ていなかったのは明らかだった。

【動画】明らかな誤審? スペインが激怒した韓国戦のゴール取り消しシーン
 結局、1点が奪えずPK戦の末に敗れ去ったこの試合について、スペインのテレビ番組『Idolos』のインタビューの中で振り返ったカマーチョは、トリニダード・トバゴ人のマイケル・ラグーナス副審が「買収されていた」と言い放った。『ESPN』のブラジル版などが伝えている。

「ラインズマンは、買収されていたと思う。審判には寛容な部分があったけどね。重要な真実は、副審がワールドカップの試合に必要な条件を持っていなかったということだ。彼は人生でこれほど重要なゲームを経験したことがなかった。正常ではないことがいくつかあった。あの男が非常に緊張していたのがわかった」

 ホスト国寄りだったのは、判定だけではなかったようだ、カマーチョは試合中のこんなエピソードも明かしている。

「延長戦の前に選手たちに指示に出そうとしたら、肩を叩かれ、あのラインズマンが『選手に話しかけてはいけない』と言ってきたんだ。横を見たら、(韓国の監督である)フース・ヒディンクが選手たちと普通に話していて、誰も気にしていなかったのだ」

 あれから18年以上の月日が流れたが、審判団に対する不信感は、いまだに拭えていないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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