「日本人の特徴だが…」首位撃破へリオ・アベの食野亮太郎に高まる期待! 地元紙が「完全にフィットした」と絶賛

2021年01月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

食野の重要性を強調

リオ・アベで研鑽を積んでいる食野への期待が高まっている。 (C) Getty Images

 首位撃破へ。ポルトガルで研鑽を積んでいるサムライ戦士への期待が高まっている。

 現地時間1月8日に開催されたポルトガルリーグ第13節で、本拠地にポルティモネンセを迎えたリオ・アベは3-0で勝利した。

 次節に首位スポルティング・リスボンとの大一番を控えた一戦で、出色のパフォーマンスを披露したのが、リオ・アベに所属する食野亮太郎だ。54分に敵ペナルティエリア手前中央でボールを受けた食野は、細かいステップで対峙した相手DFの安西幸輝を翻弄すると、右足一閃。狙いすました鋭いミドルシュートをゴール左下隅にねじ込んだ。

 開幕戦に続く、今シーズン2点目を決めた食野のプレーは、試合後にペドロ・クーニャ監督が「クオリティがあって、今日のように周囲をハッピーにする力がある。魅力的な選手だ」と褒めちぎるほどの出来だった。

 そんな22歳の日本人MFへの期待が膨らんでいる。地元紙『O Jogo』は、「メシノはすでに『リオ・アベのオリベル(キャプテン翼)』だ」と銘打った記事で、クーニャ暫定体制下での存在感の強さを称えている。

「メシノは暫定監督が率いるチームで恩恵を受けている。これまでポルトガルで苦しんできた日本人は、ポジティブかつシンプルな新しいサッカーに完全にフィットした。それと同時に個の力と創造性を発揮するための自由を与えられている。前任者のマリオ・シウバのもとでは、あまりポテンシャルを発揮できなかったが、今ではリオ・アベでの未来に重要な可能性を見せつけている」
 

 さらに同紙は、食野がポルトガル語を話せないことを紹介したうえで、現チームにおいての重要性を強調した。

「ある意味で日本人の特徴でもあるが、メシノはポルトガル語が満足に話せない。今でも英語と携帯電話の助けを借りてポルトガル語を弾き出しながらコミュニケーションを図っている。それからとてもシャイであったために、チームに馴染むのには苦労をした。

 だが、ここにきてポルトガルでの生活に慣れ、彼がマンチェスター・シティから2シーズンも貸し出された意味を出しつつある。ようやく開眼したメシノは間違いなく重要なプレーヤーの一人だ」

 現地時間1月15日に開催されるスポルティング戦でも食野は周囲の期待に応えられるのか。そのパフォーマンスに注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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