【柏】「気持ちがさらに強くなった」瀬川祐輔は悔しさバネにリベンジ誓う。オルンガ不発の理由には…

2021年01月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「シンプルな攻撃が多すぎた印象」

一時は同点となるゴールを奪った瀬川。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部

[ルヴァンカップ決勝]柏1-2FC東京/1月4日(月)/国立

 柏レイソルは4日、コロナの影響で延期となっていたルヴァンカップ決勝でFC東京と対戦。激闘の末、あと一歩及ばず優勝を逃した。

 意地は見せた。前半序盤にレアンドロに個人技で先制点を奪われるも、45分にCKから得点王のオルンガが競り合い、こぼれたところを瀬川祐輔が押し込み、同点ゴール。

 それでも後半は相手の強力なブラジル人アタッカーに手を焼き、守備に回る時間も少なくなく、決定機をなかなか作り出せない。すると74分、ゴール前にこぼれたボールをつま先でアダイウトンにねじ込まれてしまった。これがそのまま決勝点となった。

 試合後、オンライン会見に出席した瀬川が冒頭、口にしたのは悔しさと申し訳なさだ。

「僕個人として準決勝まで(ルヴァンカップで)試合に出たのは2回くらいで、それ以外は怪我で離脱していたので。他の選手が頑張って決勝の切符を勝ち取ってくれたのにもかかわらず、スタメンで出て負けてしまったっていうのは、すごい悔しい気持ちでいっぱい」

 そして勝負を分けたポイントには、細かい隙の部分を挙げている。
 
「特に2失点目はチーム全体の隙というか、セカンドボールを拾えなかったところ。あの場面もボールの周りに人が少なかったし、2失点目以外も蹴られたボールに対しての対応があまり良くなくて、相手に前向きで拾われてチャンスまでっていうのは何回もあった。セカンドボール以外の部分でも、細かいことだが、隙が少しずつ大きくなっていったと感じる」

 また、絶対的エースのオルンガが不発に終わった理由にも言及している。

「シンプルな攻撃が多すぎた印象。FC東京は守備が堅いと今日もやっていて感じたし、しっかり中を閉じて外に追いやるっていうような守備をしていたので、もっと右から左、左から右と揺さぶってからミカ(オルンガの愛称)の周りにスペースを作って、ボールを入れられたりしたらもっと効果的な攻撃が出来たと思う。

 あとはちょっと後ろ重視になり過ぎて、カウンターもあまり決まりにくかった。ミカと(江坂)任くんの2人ぐらいしか、カウンターに関われなかったので、そこをもうちょっと後ろ重視になり過ぎず、もっと前にポジションを取るべきだった」

 異例の越年開催となったなかで、約1か月半後には始まる新シーズン。「この決勝の舞台を味わったからには来年も同じ舞台に立ちたいし、必ず来年はタイトルを獲りたい気持ちがさらに強くなった」と瀬川が想いを込めたように、悔しさをバネに一回りスケールアップしたレイソルが、J1復帰2年目に挑む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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