「退団を強要したことはないのに…」移籍志願の久保建英に対する本音をエメリ監督が明かす! 番記者が指摘するヘタフェ加入の“障壁”は?【現地発】

2021年01月03日 ハビエル・マタ

ヘタフェとはすでに合意も…

ヘタフェ移籍を志願した久保にエマリ監督は…。(C) Getty Images

 タケ・クボ(久保建英)が年明け最初のゲームのレバンテ戦のメンバーから外れた。

 去就が取り沙汰される中で重要なサインとなるこの決断に至った背景は、試合後のウナイ・エメリ監督の「すでに彼の頭の中にはビジャレアルでプレーし続ける考えがない」という発言によって明らかにされた。

「2日前に話をした。移籍報道が取り沙汰されている。だから残りたいのか、出ていきたいのか本人から真意を聞きたかったんだ。彼の答えは、自分が考えている通りの出場機会を得られないので移籍の可能性を探っているというものだった。われわれは一度たりとも退団を強要したことはない。ただこの状況に至っては、ビジャレアルのことを考えている選手を優先的に起用するのが監督としての務めになる。

 タケの振る舞いは良いものだったし、ビジャレアルのことが頭にあった間は、常にチームのために尽くしてくれた。まだ足りない部分もあるけど、大きなポテンシャルを秘めている。成長し続けるためには、忍耐強くチャンスを待ちながら試合に出場し経験を積み重ねていく必要がある。ただタケは、よりコンスタントに出場機会を得られる環境に身を置いたがほうがいいと考えていた」

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 タケサイドは1日、ヘタフェとこの1月の加入に向け条件面で合意している。ビジャレアルとヘタフェの両クラブ間の交渉が今後の焦点となるが、ビジャレアルが150万ユーロ(約1億8750万円)の移籍金(ビジャレアルが保有元のレアル・マドリーに支払うレンタル料の一部負担)を要求しているのに対し、ヘタフェはサラリーを負担することしかできないと主張している。

 マドリーは交渉成立のために金銭面でのバックアップは一切行わない方針で、ヘタフェがいかに資金を工面できるかがカギを握る。

 ビジャレアルが昨夏にタケをレンタルで獲得するために、大規模な投資を敢行したのは繰り返しお伝えしている通り。契約期間中に解消する場合は、そのいくらかを回収することを条件として要求しており、タケとヘタフェが合意したと言っても譲歩する考えはない。

文●ハビエル・マタ(アス紙ビジャレアル番)
翻訳●下村正幸

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