リバプール、「簡単すぎる」ワンサイドゲームから一転…格下WBAに痛恨ドロー! 驚異の本拠地無敗記録は維持

2020年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半からワンサイドゲームを演じる

マネの先制ゴールで完全に勢いに乗ったリバプールだったが、追加点を奪えずに……。 (C) Getty Images

 現地時間12月27日に開催されたプレミアリーグ第15節で、南野拓実が所属するリバプールは、本拠地アンフィールドでWBAと対戦した。

 7-0と大勝したクリスタル・パレスから1週間が空いたリバプールは、サラー、フィルミーノ、マネの最強3トップを並べる盤石のメンバーをスタメンに抜擢。前節にプレミア初ゴールを決めていた南野はベンチスタートとなった。

 試合はキックオフ直後から一方的な展開で進む。降格圏の19位に沈み、アラダイス新監督を招聘したばかりのWBAが全員を自陣深くに下げる人海戦術を用いた守戦を選択したことで、必然的にリバプールが圧倒的にボールを支配する時間が続いた。

 しかし、プレミア王者は相手の堅牢をあっさりと崩す。11分、自陣から持ち上がったマティプが敵エリア内に鋭いロブパスを供給。これをマネが胸でトラップしてから冷静にゴール左へ決めた。

 ホームチームが先手を取ってからもアウェーチームの防戦は続いた。リバプールの守護神アリソンを除いた21人がWBAの陣内にいる一方的に進んだ戦いは、両者の構図に変化が見られないまま、前半が終了した。
 
 結局、1-0でハーフタイムを迎えたものの、英衛星放送『Sky Sports』の解説者で、元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガーが、「リバプールにとって簡単すぎる。WBAは6バックで引いているだけだ」と評した試合は、後半もレッズが主導権を握った。

 前半よりもやや前掛かりになったアウェーチームに対し、全く動じなかったホームチームは危なげなく試合を進行する。何とか一矢報いたいWBAは、70分にグラントが速攻から決定機を迎えたが、相手守護神アリソンのファインセーブに阻まれてしまった。

 グラントの決定機演出をキッカケに流れを掴んだWBAは一転して攻勢に出る。そして82分にCKの流れからアジャイが強烈なヘディングシュートで同点弾を決める。

 土壇場でアウェーチームが追いついた一戦は1-1で終了。OBでもあるキャラガーが「簡単すぎる」と言い放った試合で2ポイントを落としたリバプール。アンフィールドでの無敗記録を「66」に伸ばすとともに、2020年のプレミアリーグにおけるホームゲームを負けなしで終えることには成功したものの、痛恨ドローとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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