三笘薫&田中碧のゴールで川崎がJ3王者秋田を撃破、天皇杯決勝へ!中村憲剛“等々力ラストマッチ”を勝利で飾る

2020年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

川崎はこの試合が大会初戦

先制点を奪った三笘。(C)SOCCER DIGEST

 12月27日、天皇杯準決勝を開催。等々力陸上競技場ではJ1王者・川崎フロンターレとJ3王者・ブラウブリッツ秋田の一戦が行なわれ、川崎が勝利を収め元日の決勝へコマを進めた。

 コロナ禍での特殊なレギュレーションで、川崎はこの試合が大会初戦。19日の最終節からはスタメンを半分ほど入れ替え、負傷した登里享平の代役は旗手怜央が務めたほか、今季限りでの現役引退を表明している中村憲剛はベンチスタートとなった。対して、23日の準々決勝に勝利し臨んだ秋田は、前戦から先発2人を変更。沖野将基と加賀健一が新たに名を連ねた。

 立ち上がりから押し込んだのは自力に優る川崎。J1歴代最多得点「88」を誇る強力攻撃陣が襲い掛かる。そのなかで均衡が崩れたのは39分。大島僚太からペナルティエリア左でパスを受けた三笘薫が、右足で冷静に流し込んだ。

 大卒ルーキーの得点で勢いに乗った川崎は、さらに45分。田中碧がペナルティエリア中央から右足を振り抜くが、ここはクロスバーに嫌われ惜しくも追加点とはならない。前半は1-0で折り返す。
 
 後半なんとか追いつき秋田は、得意のロングスローなどからチャンスを窺うが、相手の堅い守備を前に崩し切ることができない。59分には退団が決まっている北脇健慈を投入し、打開を試みる。

 一方、勝利を手繰り寄せる次の1点を奪いたい川崎もチャンスは作るも、決定機を生み出せず。73分には、高速パスワークから最後は途中出場の小林悠がペナルティエリア左から強烈なシュートを放つが、GKに阻まれてしまう。それでも83分だった。ゴール前の好位置でFKを獲得すると、田中が狙いすましたシュート。鮮やかにゴール右を揺らした。

 そして86分には川崎の"バンディエラ"が満を持して登場。中村は等々力ラストマッチとなるなか、ゲームをきっちり締め2-0でタイムアップ。J1王者が決勝進出を決めた。

 決勝は元日に国立競技場で、この後行なわれるガンバ大阪(J1・2位)と徳島ヴォルティス(J2優勝)の勝者と戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【天皇杯準決勝PHOTO】川崎2-0秋田|J3王者・秋田を圧倒!三笘・田中の得点で完勝した川崎が決勝進出!
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