「ただ真っすぐ走っただけ」ソン・フンミンのプスカシュ賞授与を元アーセナル戦士が批判!「難易度的に楽だ」

2020年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

相手DFたちをゴボウ抜きにしたゴラッソだが…

バーンリー戦でソン・フンミンが決めた文字通りのスーパーゴールが物議を醸している。 (C) Getty Images

 現地時間12月17日に行なわれた2020年のFIFA年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ」。最も優れたゴールを決めた選手に与えられる『プスカシュ賞』に選ばれたのは、トッテナム・ホットスパーに所属する韓国代表FWソン・フンミンだった。

 昨年の12月7日に開催されたバーンリー戦でソン・フンミンは、自陣からの約70メートルを独走。途中に相手DF5人に囲まれるも、鋭い身のこなしでゴボウ抜きにしてきり抜け、ゴールを奪い去った。

 ゴールを決めた当初から英国メディアの多くが、「シーズンベストの有力候補だ(英公共放送『BBC』)」と報じていた文字通りのゴラッソだっただけに、周囲も納得の受賞だと言える。

 だが、一部でソン・フンミンのゴールが選出されたことに不満の声も挙がっている。元イングランド代表DFで、アーセナルで一時代を築いたマーティン・キーオンは、自身が出演した英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』の番組で、「ソンはただ真っすぐに走っただけだ」と意見している。

「正直言って、ソンが受賞したことは驚きだ。確かに素晴らしいゴールだったけど、今年の最高かと言われるとそうじゃない。彼は目の前にあったスペースに向かって真っすぐに走っただけだ。私は彼がどれくらいの選手を出し抜いたかすら覚えていないよ」
 
 元アーセナルの選手だけに、宿敵スパーズのソン・フンミンの受賞を快く思っていないのか。さらに番組の司会者であるジム・ホワイト氏から「なんだって? あれはかなり良かったでしょう。自分のエリアから敵陣の端まで持ち込んだんだよ?」と問われたキーオンは、こう返している。

「私が元アーセナルの選手で、それゆえの贔屓だとかは関係がないよ。ただ、難易度的に他の候補と比べても楽に見えてしまうね。彼はボールを持ってから明らかに相手より優位な立場にあったし、逸脱したプレーには見えなかった。ノミネートには十分に値すると思うが、受賞は違うと思うね」

 電光石火のカウンターから正確無比なフィニッシュまで全てが卓越していたソン・フンミンのゴラッソ。だが、「最優秀ゴール」には値しないとする見方もあるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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