「中盤で順応すれば…」リバプール専門メディアが南野拓実の現状を分析! 「ライバルに学ぶべき」ポイントとは?

2020年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

クロップからは称えられるも…

中盤でも抜擢されている南野は、シャキリ(左)から何を学ぶべきなのか? 専門メディアが指摘している。 (C) Getty Images

 今年1月にレッドブル・ザルツブルクから鳴り物入りでリバプールに加入した南野拓実の動向に注目が集まっている。

 入団2シーズン目を迎え、飛躍を期待された南野だが、メガクラブ特有の壁にぶつかっている。今夏に移籍したディオゴ・ジョッタが公式戦9ゴールを挙げて前線のレギュラー争いに食い込む一方で、公式戦12試合に出場して3ゴールを挙げるものの、プレミアリーグとチャンピオンズ・リーグではいまだノーゴールと結果を残しきれずにいるのだ。

 チームトップのプレッシング(37回)を記録した直近のCLミッティラン戦では不慣れなインサイドハーフで抜擢され、ユルゲン・クロップ監督からも「今日はプレーの仕方、そして適応性はかなり良かった。タキは見違えるほど良くなった」と絶賛されるなど、ここにきて南野は"新境地"を開拓しつつある。

 そんなサムライ戦士の現状について「およそ12か月前にこの立ち位置に置かれるとは想像していなかった」と綴ったのは、リバプール専門メディア『Rush the KOP』だ。

 日夜、リバプールのありとあらゆる情報を分析し、発信している同メディアは、「ミナミノは入団当初、クロップの下で洗練された絶対的なエリートたちがいる前線に組み込むのは難しいと想定していただろうが、チャンスはあると考えていたはずだ」とし、こう続けた。

「彼はチームの中でもっとチャンスが得られると考えていたはずだ。フィルミーノだけでなく、マネとサラーの代わりになることを望んでいただろう。しかし、彼はジェルダン・シャキリと同じようにマージーサイドでうまくいっていない」
 
 2018年7月にストークから入団しながら、チームの序列から降格しているシャキリを引き合いに出した同メディアは、「ミナミノはライバルのシャキリから学ぶべきだ」としたうえで、この先の成功に向けたアドバイスを送っている。

「右ウイングのポジションを巡ったサラーとの争いに敗れたシャキリもセントラルミッドフィルダーとしての抜擢を受け入れ、状況の改善を図った。だが、物事はうまくいかなかった。今やミナミノも同様の立場にある。

 ただ、元ザルツブルクの有望株は、シャキリの経験から学び、中盤でのプレーに順応し、チームに違いをもたらすことができるようになれば、あらゆることが前進するようになるだろう。あとはチャンスをどれだけ得られるかにタキの飛躍の可能性はかかっている」

 苦闘を続ける南野は、飛躍のカギを掴めるか。過密日程によって連戦が続く年末年始のプレミアリーグで出場機会を増やせるかに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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