ハイレベルな攻防戦も均衡は崩れず…。マンチェスター・ダービーは双方に痛恨のスコアレスで決着

2020年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ハイレベルな攻防戦を展開も…

随所で激しい肉弾戦が繰り広げられたマンチェスター・ダービーは互いに均衡を突き崩せなかった。 (C) Getty Images

 現地時間12月12日、プレミアリーグ第12節が行なわれ、7位のマンチェスター・ユナイテッドが、本拠地オールド・トラフォードに9位のマンチェスター・シティを迎えた"マンチェスター・ダービー"が開催された。

 共に優勝争いからは一歩後退している両チーム。タイトルレースに食い込むためにも、これ以上のポイントロスが許されないなかで迎えた通算183回目の伝統のダービーは、互いに中盤で激しい肉弾戦を演じ合うアグレッシブな展開となる。

 互いに局面で細かな駆け引きをし合う、緊張感のある攻防が続いたなかで、アウェーチームがじわりじわりと相手ゴールに迫る。20分にスターリング、その5分後にG・ジェズスが敵エリア内で決定機を得たものの、シュートはいずれも枠を捉えきれず。さらに34分にはマハレズがフリーで敵エリア内に侵入したものの、狙いすましたシュートは相手守護神デ・ヘアに弾かれた。

 かたやユナイテッドも目立ったシーンは少なかったものの、フォアチェックは怠らずに応戦。防戦一方という状況には陥らなかった。

 ビッグゲームらしい緊張感を保ったまま、スコアレスで迎えた後半も、互いに一歩も譲らない攻防戦を繰り広げる。
 
 ホームで負けられないユナイテッドは、退団騒動の渦中にあるポグバを起点に決定機を創出。53分には、そのフランス代表MFのスルーパスに反応したラッシュフォードがミドルシュートを放ったが、渾身のショットは枠を外れた。

 後半に入り、全体の陣形を崩さずに慎重な試合運びを見せていたシティは、65分にマハレズを下げてフェランを投入。すると、この交代を機に攻勢を一気に強めてユナイテッドを押し込むと、67分には敵エリア内に飛び込んだデ・ブルイネがフリーでシュートを放ったが、相手DFのブロックに阻まれた。

 その後も両軍が高い集中力を維持し、ハイレベルな駆け引きが続いたものの、互いにファイナルサードから先を崩すための攻め手を欠いた。

 結局、試合はスコアレスで決着。競り合った魅力ある攻防戦は披露した両チームだったが、上位進出を狙う意味で勝点3が欲しかっただけに、この結果は痛み分けと言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事