「最悪だ」「ファーガソンがいたらあり得ない」元マンUの“9番”が退団騒動の渦中にあるポグバを叱咤!

2020年12月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

後輩に送るアドバイスとは?

ベンチを温める日々が続いているポグバの退団騒動にユナイテッドのOBは苦言を呈している。 (C) Getty Images

 来る1月にオープンする冬の移籍マーケット。コロナ禍の影響もあり、目立った動きが少ないのではないかという見方もある中で、去就が注目されているのが、マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバだ。

 注目度が増すキッカケとなったのは、今月7日にポグバの代理人ミーノ・ライオラが世に放ったインタビューでの発言だ。イタリア紙『Tutto Sport』で「彼はチームを変え、空気を変えなければいけない。クラブと1年半の契約を残しているが、両方にとって最善策となるのは、次の移籍市場で出ていくことだ」と、大胆にもユナイテッドからの退団を明言したのである。

 業界屈指の実績を持つ敏腕代理人を介してクラブに反旗を翻したポグバ。オレ・グンナー・スールシャール監督は「また一緒に良い仕事ができる」と強調しているものの、27歳のフランス代表MFに対する周囲からの風当たりは強まる一方である。

 元ユナイテッドのOBであるディミタール・ベルバトフも、ポグバとライオラに対して厳しい言葉を投げかける一人だ。自身が広告塔となっているベッティング会社『Betfair』のコラムで、「あの発表は何もかもが最悪だった」と苦言を呈している。

「チャンピオンズ・リーグの大一番を前にしたライオラの発言は最悪だった。誰にとっても理想的ではない。ポグバは彼が何を言うかを知らなかったんじゃないか。じゃなければ、あれは全く正しくない。選手にとって恥ずべきことだ。代理人は選手のために仕事をしているのだから、何よりもクライアントの言うことを聞くべきだ」
 
 さらに「もしも、アレックス・ファーガソンの時代だったらあんなことは絶対に起こり得ない。仮にこの状況が続くなら出ていく方が彼のためだ」と投げかけたベルバトフは、"後輩"にこうアドバイスも送っている。

「細かい状況を把握してはいけないけど、本当に売りに出されるとなったら、多くのクラブが欲しがるだろうね。ジダンのいるマドリーならば、再起を図るための解決策になるんじゃないかな。ジダンなら同じフランス人だし、世界最高の選手になる術を知っているだろう。

 ただ、彼は周りの助言を真摯に受け止めないといけない。たとえ褒め言葉じゃなくても、監督やコーチが投げかける批判やアドバイスに耳を傾けるべきだ。真実は時に耳が痛いが、必ず役に立つ時がくるからね」

 ピッチ外の話題が先行し、批判を浴びることが少なくないポグバ。ベルバトフの言う通り、周りからのアドバイスを受け止めることができるかどうかが、ステップアップのカギとなるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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