【名古屋】柏・オルンガを封じ1-0勝利。指揮官が植え付けたカテナチオの美学「0で終わるというのは必ず勝点がついてくる」

2020年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我慢比べの試合になる」

オルンガを封じた丸山。最後まで集中を切らさず守り勝った。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ31節]柏0-1名古屋/12月5日(土)/三協F柏

 今季の天皇杯と来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を得られる2位フィニッシュを狙う名古屋は、終盤戦唯一のアウェーゲームとなった柏戦に臨んだ。

 名古屋は立ち上がりホームの柏にペースを握られ、オルンガに立て続けにシュートを許す場面もあったが、カウンターやセットプレーから押し返し、双方6本ずつシュートを放つ強度の高い守備を行なう両チームの良さが発揮され、拮抗した展開でも見どころの多い一戦となった。

 名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督は、ハーフタイムに「攻撃面では、今は柏の方が優れたものがあると思っていましたので、それをどれだけ制限できるか。我慢比べの試合になる。しかし、我慢したままだと90分終わってしまうので、行くところでは行こう。必ずチャンスはくるからその時にしっかりと決めきろう」と指示し、選手たちを送り出していたという。
 
 その言葉通り、51分この日最大のチャンスが相馬勇紀の下へこぼれてきた。稲垣祥が放ったクロスボールはGKキム・スンギュに対応されるが、寄せていた北爪健吾との連係が取れずにこれをファンブル。ボールは相馬の目の前に落ち、きっちりとゴールに収めて先制に成功した。

 リードを奪った名古屋は、相手の攻撃を封じ込めるのが楽しみでもあるかのように、その後の柏の猛攻を活き活きと凌ぎ切って見事に1-0で勝利。翌日試合のあるガンバ大阪を得失点差でかわし暫定2位に浮上。今季15度目のクリーンシートを達成した。

 指揮官は、「0で終わるというのは必ず勝点がついてくる。もちろん15試合というのは簡単なことではないのでうれしいですが、何よりも勝点を挙げることが大事だと思っています。残り2試合ですが、まずは次の試合に集中してやっていきたいと思います」と残された2試合、"瑞穂"と"豊田"、二つのホームゲームでの連勝を誓った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事