【ACL】先発全員を入れ替えた神戸は、終盤にイニエスタを投入するも、セットプレー2発で広州恒大に敗れる

2020年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

前節グループステージ突破を決め、勝てば首位通過が決まるという一戦

イニエスタらを温存し、先発全員を入れ替えた神戸。小田裕太郎ら若手が躍動するが…。(C)VISSEL KOBE

 カタール・ドーハでの集中開催によって再開されたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は11月28日、G組のグループステージ第4節が開催。アルジャノブスタジアムで行なわれた、ヴィッセル神戸と広州恒大(中国)の一戦は、0-2で神戸の敗戦となった。

 ジョホール(タイ)の参加辞退により、神戸、広州恒大、水原三星(韓国)の3チームでの争いとなったグループステージ。神戸は第3節で広州恒大に3-1と勝利を収め、ひと足先にグループステージ突破を決定。この試合で勝利すれば首位通過も決まる。

 神戸はそんななか、中2日で迎えた広州恒大との再戦で、先発全員を入れ替えて試合に臨んだ。システムは4-4-2。GK飯倉大樹、DFは右から藤谷壮、大﨑玲央、渡部博文、初瀬亮、MFはボランチに中坂勇哉、安井拓也、右に佐々木大樹、左に小田裕太郎、FWは小川慶治朗、田中順也の2トップという並びになった。

 試合は11分、小田が左サイドで長い距離を駆け上がり、ペナルティエリア内に侵入。シュートを放つがクロスバーの上に外れてしまう。

 神戸はあからさまな広州恒大のロングボールから14分、タリスカにシュートを許す。これはGK飯倉がセーブするが、続けて16分、GK飯倉からのボールを中盤でカットされると、タリスカへ放り込まれ、対応に当たった渡部がペナルティエリア内で倒してしまい、PKを献上。これをタリスカに決められ0-1と先制を許す。

 神戸が決定機を作り出せずにいるとセットプレーから再び失点してしまう。ペナルティアーク付近でFKを与えると、36分にキッカーのエウケソンに右足で豪快なシュートを直接決められてしまう。
 
 0-2で折り返した神戸は後半頭から中坂に代え山口蛍を投入。さらに60分にはアンドレス・イニエスタ、ドウグラス、古橋亨梧の3枚替え。イニエスタをトップ下に4-2-3-1のフォーメーションに変更すると、神戸が細かいパスワークからペースを握る。

 70分には前線の連係から安井がシュートを放つが、GKが触りポストに阻まれる。その後もイニエスタ、ドウグラスらを中心に相手ゴールに迫り、続けて右のCKを獲得するが、76分のドウグラスのヘディングはクロスバーの上に外れてしまう。

 その後もイニエスタが前線からの守備に、ラストパスと圧倒的な存在感を放つが、ゴールを決めきることができず、0-2のままタイムアップとなった。

 この結果、神戸は勝点6のままとなるが、グループGの首位をキープ。

 神戸は、参加辞退したジョホールとの対戦が予定されていた次節は行なわれず、12月4日に水原三星とグループステージ最終節を戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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