「メッシやイニエスタとのプレーを考えた」元マンUのルーニーがバルサへの電撃移籍を考えた過去を回想「朝3時に…」

2020年11月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「マドリーの方が可能性があった」

ユナイテッドの絶対的エースとして君臨していたルーニーが、スペイン行きに悩んだ過去を明かした。 (C) Getty Images

 圧倒的なポテンシャルとカリスマ性で、マンチェスター・ユナイテッドのクラブ史にその名を刻んだウェイン・ルーニー。だが、彼にも全く違ったキャリアを歩んでいた可能性があったという。

 ルーニーは、2002年8月に当時16歳と298日ながらエバートンで華々しいプロキャリアをスタートとさせた天才FWだ。2004年の夏にアレックス・ファーガソン監督(当時)の猛烈なラブコールに応じてユナイテッドに移籍してからは約13年間に渡って在籍し、レジェンドだったボビー・チャールトンの記録を抜き、クラブ歴代最多となる253ゴールを決めた。

 2017年の夏にエバートンへ復帰した後に、アメリカのDCユナイテッドへ入団したルーニー。35歳となった現在は、コーチと兼任でダービー・カウンティ(英2部)でプレーを続けている。

 ユナイテッドでは金字塔を打ち立てたルーニーだが、本人曰く全く違うキャリアを送っていた可能性もあったという。現地時間11月23日にユナイテッドの公式ポッドキャスト番組『UTD Podcast』で、「僕は2010年ぐらいにバルセロナへの移籍に惹かれていたんだ」と明かした。

「あの当時、チェルシーとモウリーニョが僕を欲しがっていたということは、すでに記事になっていたと思う。実際にそうだった。ただ、僕の頭の中で、そんなことは想像していなかった。スペインに行ってプレーする準備ができていたんだ。理想的にはバルセロナに行きたかったけど、レアル・マドリーのほうが可能性としては高そうだったね」

 スペイン二大巨星のいずれかでプレーする可能性があったことを告白した元イングランド代表FWは、とりわけ当時「歴代最強」と謳われたバルセロナでのプレーに執心していたという。
 
「1日、座って、『メッシ、シャビ、イニエスタ、ブスケッツというあのバルセロナのチームでプレーすることを想像してみよう』と思ったのを覚えている。当時、メッシは今のようなプレーではなくサイドにいたし、僕も味方を引き出す動きができたから、完全に馴染めると思ったね」

 しかし、周知の通り、ルーニーは最終的にユナイテッドにとどまった。本人は、契約を延長したワケも話している。

「何よりもデイビッド・ヒル(当時のCEO)とファーガソンと良い話し合いが出来たのが大きかった。家に押しかけられて『クラブに残れ』とファンから抗議された時には僕は契約延長を決断していたよ(笑)。朝3時にフードを被った状態で、2~30人の興奮した若者を落ち着かせるのは好きじゃなかったしね。正直なところ、話し合いは2、3日でまとまっていたよ」

 ユナイテッドとは円満な契約延長をしたルーニーが、バルセロナ移籍を決めていたら、一体どのような戦績を残していたのか。タラレバではあるが、幻となった移籍への興味は尽きない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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