【ACL】PK一発に泣いたFC東京。「これがアジアの戦い」と長谷川監督は中2日のリターンマッチで勝利を誓う

2020年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

上海申花のイメージは「予想通り、フィジカルを活かしたサッカーをしてくる」

中2日で迎える再戦では、アジアでの戦いを知る長谷川健太監督の采配にも注目だ。(C)SOCCER DIGEST

[ACLグループF・第3戦]FC東京0-1上海申花/11月24日/エデュケーションシティ・スタジアム(カタール)

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は、コロナ禍の影響も考慮して、カタールでのセントラル開催で、約9か月ぶりに再開された。

 グループFに入るFC東京は中国の上海申花と対戦。日本出国前に行なわれたベガルタ仙台戦からはスタメン3選手を入れ替えた。GKは波多野豪、DFに森重真人、小川諒也、ジョアン・オマリ、中村帆高、MFに髙萩洋次郎、東慶悟、レアンドロ、安部柊斗、FWは2トップにディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑という顔ぶれになった。

 試合は、FC東京が攻め込むものの、相手の身体を張ったディフェンスに阻まれ無得点のまま推移。迎えた70分に中村帆高が3番のビー・ジンハオをペナルティエリア内で倒してしまいPKを献上。これを11番のユー・ハンチャオに決められ先制を許すと、その後も猛攻を仕掛けるが、ゴールが遠く0-1で敗戦となった。

 試合後に取材に応じた長谷川健太監督は「(上海申花は)予想通り、フィジカルを活かしたサッカーをしてくる。失点の場面も放り込みから軽率なPKを与えてしまった。これがアジアの戦いだと思いますし、ACLの戦いだと思うので、今日出た課題を短い期間ですが、修正して次の試合に臨みたいと思います」と試合を振り返った。
 
 中国の上海申花は中断前の2月の戦いにコロナウイルスの影響で参加できず、ひと足先にカタール入り。すでに11月18日から試合を行ない、オーストラリアのパース・グローリーに2-1の勝利。韓国の蔚山現代には1-3の敗北と一進一退ながら2試合を終えた後だった。

 指揮官は「再開初戦ということで、ACLを初めて戦う若い選手も何人か出ていて、少し大会に入れていない部分もあった。今日しっかりと戦うことによって、次は試合に入れるのではないかなと思います」と仕切り直しの"初戦"への入り方の難しさも語った。

 コロナ禍での特別なレギュレーションによって、上海申花とは中2日での再戦となる。指揮官は「何回か決定機を作れていますので、あとは最後の精度、ラストパスであったり、その前のところであったり、そういうところをお互いのコミュニケーションをとりながら合わせていくという作業をしていく」と課題を挙げ、「お互いがチームの感じというのを掴めたと思いますので、難しい部分もありますけど、逆に言えば、180分の戦いの前半が終わったと考えてもいますので、残りの90分で逆転できるような戦いをしていきたいと思っています」と27日に行なわれるリターンマッチでの勝利を誓った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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