【J1採点&寸評】清水×松本|自らのスタイルを貫き、松本がJ1初勝利!

2015年03月22日 前島芳雄

低調な内容に終始し、松本に歴史的な1勝を献上。

【警告】清水=なし/松本=酒井(54分)、田中(68分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】飯田真輝(松本)

【試合内容】
 松本が前半から自分たちのスタイルを貫いたのに対し、清水もそれに合わせるようにロングボールが増えて、お互いにリスクを抑えた試合展開に。そんななか、19分に松本がスローインから一瞬の隙を突いて先制点を奪い、32分にもPKを獲得したが、これはオビナが失敗。
 
 後半は清水が主導権を握って攻める時間を増やし、終盤に決定機を二度作ったが決め切れず。最後は松本が全員で清水の猛攻を耐え抜き、チームの歴史に残るJ1初勝利を挙げた。

【J1採点&寸評】1stステージ・3節|全9カードを現地取材記者が評価

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・3節
 
【チーム採点・寸評】
清水 5
裏を狙う意識が強く出すぎて、リスクを避けたプレーが多くなった。悔いの残る試合内容に。
 
松本 6.5
全員が自分たちのサッカーを信じてハードワークを続けたことが、J1初勝利につながった。
 
【清水|採点・寸評】
GK
21 杉山力裕 6
ピンチは多くなかったが、声を出してDF陣を引き締め、バックパスにも冷静に対応した。
 
DF
2 三浦弦太 5.5
裏を狙う意識はあったものの、少し攻め急ぎが目立ち、ビルドアップの面では不満な内容。
 
5 ヤコヴィッチ 5.5
オビナへの対応に破綻はなく冷静にプレーしたが、PKを献上した場面はやや緩慢なプレー。
 
3 平岡康裕 5.5
守備組織に大きな問題はなかったが、危険なミスが散見され、ビルドアップではロングボールが多かった。
 
13 犬飼智也 6
昨季まで2シーズン所属し、恩のある松本に対して気合の入ったプレーを見せたが、決定的な仕事はできず。
 
MF
7 本田拓也 5.5
攻守ともに頭上を越えていくボールが多く、持ち味を発揮できずにゲームを作れなかった。
 
28 八反田康平 5.5
この試合でも出足鋭くピンチの芽を摘んでいたが、失点シーンでは少しプレーが軽かった。
 
11 村田和哉 5.5
縦に仕掛けるスペースがなく、過去2試合に比べてミスも目立ち、持ち味を発揮できなかった。
 
10 大前元紀 5.5
今季初めて左サイドでプレー。相手にタイトに守られ、ドリブルもゲームメイクも今ひとつだった。
 
9 長沢 駿 5.5
身体を張って長いボールや縦パスを受けたが、周囲のサポートが不足。決定機はポストに阻まれた。
 
FW
18 ピーター・ウタカ 5.5
M・デュークが入ってから光るプレーを見せ始めたが、それまではキープも突破も不満足な出来。
 
交代出場
19 ミッチェル・デューク 6
初めて右サイドに投入されたが、馬力のある突破と周囲を活かすプレーで相手に恐さを与えた。
 
16 六平光成 -
ゴールに絡んでいくよりも中盤で組み立てるプレーが多くなり、やや中途半端な印象。
 
20 竹内 涼 -
大前に代わって左サイドの仕掛けを任されたが、危険なパスを供給するという意味では不満足。
 
監督
大榎克己 5
裏への狙いとポゼッションのバランスを上手く形にできず。P・ウタカの先発起用も裏目に。

次ページ相手のキーマンを封じ、決勝点を奪った飯田をMOMに選出。

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