選手の目には涙も…15戦未勝利の仙台、木山監督が苦しい胸の内を吐露「勝つためにはもっと粘らないと…」

2020年10月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「失点が早かった。2点目を取られるのも早かった」

15戦未勝利となった仙台。木山監督は「次もホームでできるので挽回したい」と語った。写真:田中研治

[J1リーグ30節]仙台2-3神戸/10月28日(水)/ユアスタ

 ドロ沼の苦境に、指揮官も苦しい胸の内を明かしている。

 ホームに神戸を迎えた一戦で、仙台は前半を0-0で折り返したものの、後半立ち上がりに瞬く間に二度ネットを揺らされた。47分に、古橋亨梧に先制弾を決められると、51分には古橋からのクロスを郷家友太に押し込まれ、あっという間に2失点。これには仙台の木山隆之監督も「失点が早かったし、2点目を取られるのも早かった」と肩を落とした。

 ここから仙台はすぐさま反撃し、53分に長沢駿がチーム5試合ぶりとなる得点で1点差に追い上げると、76分には飯尾竜太朗が同点ヘッドを決め、試合を振り出しに戻す。15戦ぶりの勝利にも希望の光が灯った。が、しかし……。

「持ち直して取り返したところまでは良かったが、でもやっぱり、失点が早い。それもクリアミスを拾われて外からという形。そこは残念だった」
 指揮官がそう語る通り、追いついた直後に生まれたミスを突かれ、そのまま失点につながってしまった。結局、これが決勝点となり、仙台は3連敗、未勝利記録は15試合に伸びた。

 木山監督は「難しい表現だが、粘れているところもあるし、勝つためにはもっと粘らないといけない。そういう想い」と、粘り切れないチームの戦いぶりに、もどかしい胸の内を明かす。

 試合後、サポーターに挨拶をするイレブンの中には目に涙を光らせる選手も。指揮官も苦しいチーム状態を問われ、「もちろん、我々のチーム、クラブ、サポーター、みんな本当に苦しい想いをしながらやっている。しっかり奮起して勝つことが大事だったが、それが出来なかった選手も当然悔しさを持っている」と心境を語る。


 仙台はこの試合から4試合続けてホーム戦が続く。木山監督は「(悔しさを)なんとか勝ちにつなげるために、次もまたホームで出来るので、なんとか挽回していきたい」と語り、ホームサポーターへの勝利を誓った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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