「断じて許されるものではありません」Jリーグ選手による度重なる不祥事に村井チェアマンが謝意を表明

2020年10月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「地域における我々の存在意義を失うことに繋がります」

10月20日の臨時実行委員会後に続き、謝意を示し改善を呼びかけた村井チェアマン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグの村井満チェアマンは10月26日、「Jリーグの選手による、度重なる不祥事について」声明を発表した。

 同日にガンバ大阪は、所属するFWアデミウソンが道路交通法違反(酒気帯び運転、報告義務違反)の疑いで大阪府警から任意捜査を受けていることを公表し、パナソニックスタジアム吹田で記者会見を開いた。

 今月に入って選手の不祥事が発覚するのはこれで3件目となる。

 1件目はJ2のアルビレックス新潟で、19日にファビオとペドロ・マンジーが酒気帯び運転で書類送検され、契約解除に。この件では9月17日に取り締まりを受けていたものの、その後10月15日に任意捜査が終了するまでクラブは発表せず、当該選手を試合に出場させ、Jリーグへの報告義務も果たしていなかった。

 2件目は、ベガルタ仙台に当時所属していた道渕諒平が女性とのトラブルを週刊誌に報じられ、9月7日にはその女性に対する傷害罪の容疑で逮捕されていたことが公となった。仙台は事前にJリーグへ報告していたものの、女性との間に和解が成立していたと認識。週刊誌発売後に、「当クラブが認知していなかった事実など、クラブの秩序、風紀を著しく乱す内容が含まれていた」との理由から10月20日に道渕を契約解除していた。
 
 村井チェアマンはこの情勢を受けて以下のようにコメントを発表した。

「度重なるJリーグの選手による不祥事が発生していることに対し、Jリーグ全体を統括する立場として、心よりお詫び申し上げます。

 これらは、コロナ禍で非常に困難な状況が続く中でもJリーグ、Jクラブを支えてくださるファン・サポーター、パートナー各社、ホームタウンの皆さま、そして社会全体の信頼を裏切る行為であり、プロサッカー選手である前に社会の一員として、断じて許されるものではありません。Jリーグにとって、サッカーでの勝ち負け以前に一番大事なことは、地域に貢献し必要だと思って頂くことです。ですから、我々が地域の皆さまに迷惑をかけるような存在だとしたら、それは地域における我々の存在意義を失うことに繋がります。

 改めて再発防止に関する指導を行い、クラブ・リーグスタッフ、選手、関係者一人ひとりの意識向上に向け尽力する所存です」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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