「欧州のタレントへの接触が自由自在ではなくなる」
リバプールを筆頭に世界をリードするメガクラブが集うプレミアリーグだが、そのチーム構成が変わるかもしれない。 (C) Getty Images
各国の精鋭たちが集うプレミアリーグへの挑戦は、より困難なものになるかもしれない。
去る10月15日、英衛星放送『Sky Sports』は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴い、イングランド・サッカー協会(FA)は選手登録枠に関する変更をプレミアリーグ側に本格要請したとし、10月いっぱいを目途に現在の入国必要条件に関する答えを迫っていると報じた。
今年1月にEU離脱が決定した英国では、かねてから選手登録の協議が行なわれてきた。これまではEU加盟国と欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国(スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)の国籍を有す選手に登録の制限はなかったものの、今回の"ブレクジット"で、新たな登録方法を設ける必要性が出てきたのだ。
そうしたなかで、FAのグレッグ・クラーク会長が今年度末の移行期間の締切に向け、選手登録の新システムの同意を各クラブに迫ったようだ。『Sky Sports』は、同会長が送った書面での通達内容をすっぱ抜いている。
「政府の要件では、プレミアリーグにやってくる選手は、最高レベルで国際的に確立され、サッカーに多大な貢献をしており、すでに定着している才能にとって代わらない者であるべきとされている。これらを全て新システムに反映させる必要がある。
英国の他分野と同様にブレグジットによって国際的なリクルートがより困難になる。政府は全ての部門がこれらの原則に従うことを期待しており、サッカーも例外ではないだろう。我々が何をするにしても、欧州のタレントへの接触が自由自在ではなくなることは避けられない。だが、世界をリードするリーグであるというプレミアリーグの地位を維持するため、欧州外のタレントとの契約を増やしたい」
去る10月15日、英衛星放送『Sky Sports』は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴い、イングランド・サッカー協会(FA)は選手登録枠に関する変更をプレミアリーグ側に本格要請したとし、10月いっぱいを目途に現在の入国必要条件に関する答えを迫っていると報じた。
今年1月にEU離脱が決定した英国では、かねてから選手登録の協議が行なわれてきた。これまではEU加盟国と欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国(スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)の国籍を有す選手に登録の制限はなかったものの、今回の"ブレクジット"で、新たな登録方法を設ける必要性が出てきたのだ。
そうしたなかで、FAのグレッグ・クラーク会長が今年度末の移行期間の締切に向け、選手登録の新システムの同意を各クラブに迫ったようだ。『Sky Sports』は、同会長が送った書面での通達内容をすっぱ抜いている。
「政府の要件では、プレミアリーグにやってくる選手は、最高レベルで国際的に確立され、サッカーに多大な貢献をしており、すでに定着している才能にとって代わらない者であるべきとされている。これらを全て新システムに反映させる必要がある。
英国の他分野と同様にブレグジットによって国際的なリクルートがより困難になる。政府は全ての部門がこれらの原則に従うことを期待しており、サッカーも例外ではないだろう。我々が何をするにしても、欧州のタレントへの接触が自由自在ではなくなることは避けられない。だが、世界をリードするリーグであるというプレミアリーグの地位を維持するため、欧州外のタレントとの契約を増やしたい」
さらに「我々の設けるシステムは各クラブがグローバル市場にこれまで以上にアプローチできるように設計されている」と綴ったクラーク会長は、こう続けている。
「プレミアリーグでは欧州トップの国々の選手たちが自国以外で最も多くプレーしている。だが、歴史的なシステムの影響で南米やアフリカの選手たちの割合は遥かに低い。新システムでは欧州以外のタレントへの接触を500%ほど上昇させる。同時に欧州のタレントの加入も認められる。
だが、このシステムはホームグロウンプレイヤーの成長を阻害したり、ほとんどプレーできないような質の低い外国人選手へのアプローチは認められない。だが、才能ある若手選手であれば、交渉ができるので安心して欲しい。彼らは除外されない」
現時点で明確な基準は明らかになっていないものの、EU圏内にいる選手を獲得する際に小さくない障壁が生まれるのは確実だ。また、外国人労働許可証の取得に厳しい制限がかけられてきた日本人選手の挑戦にも何らかの影響が及ぶと見られている。
移行期間も終了する来年1月には欧州の冬の移籍市場も開くだけに、プレミアリーグ各クラブの補強動向からも目が離せない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
「プレミアリーグでは欧州トップの国々の選手たちが自国以外で最も多くプレーしている。だが、歴史的なシステムの影響で南米やアフリカの選手たちの割合は遥かに低い。新システムでは欧州以外のタレントへの接触を500%ほど上昇させる。同時に欧州のタレントの加入も認められる。
だが、このシステムはホームグロウンプレイヤーの成長を阻害したり、ほとんどプレーできないような質の低い外国人選手へのアプローチは認められない。だが、才能ある若手選手であれば、交渉ができるので安心して欲しい。彼らは除外されない」
現時点で明確な基準は明らかになっていないものの、EU圏内にいる選手を獲得する際に小さくない障壁が生まれるのは確実だ。また、外国人労働許可証の取得に厳しい制限がかけられてきた日本人選手の挑戦にも何らかの影響が及ぶと見られている。
移行期間も終了する来年1月には欧州の冬の移籍市場も開くだけに、プレミアリーグ各クラブの補強動向からも目が離せない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部