「もう何も言いたくないよ…」アヤックスに衝撃の13失点。“劇的に弱い”と言われたVVVは何を想う?

2020年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官は次戦へ前向きに振る舞うも…

余裕のゴールラッシュを披露したアヤックスの面々とは対照的に大敗したVVV側は疲弊しきっていた。 (C) Getty Images

 オランダで起きた衝撃のゴールショーに波紋が広がっている。

 現地時間10月24日に行なわれたエールディビジ第6節で、敵地に乗り込んでVVVと対戦したアヤックスが、なんと13-0で大勝。自分たちが1972年のフィテッセ戦で作った1試合最多得点記録(12点)を更新してみせたのである。

 前半に4ゴールを挙げ、後半に9点を積み重ねたアヤックスのエリク・テン・ハーグ監督は、「今日は完璧だった。言うことはない」と、衝撃のゴールラッシュを喜んだ。一方、オランダの日刊紙『Volkskrant』に「劇的にひどく、そして弱い歴史的な敗北者」と酷評されたVVVの面々は悲痛な想いを吐露している。

 蘭スポーツ専門放送局『Fox Sports』のフラッシュインタビューに応じたハンス・デ・コニンク監督は、「完全にツキがなかった。もう何も言いたくないよ……」と語ったうえで、こう続けた。

「アヤックスは13ゴールを決めた。なので、言われていること全てはトゥーマッチだ。彼らはとてもいいチームで、今日のように数的有利になれば俄然よくなる。もちろんリスペクトすることはできるが、簡単にやらせすぎたんだ。我々は全員が一緒に失敗した。どんなに傷ついても火曜日にはカップ戦がある。大きな男のように受け止めて、頭を上げないとね……」
 

 チームキャプテンのアリヤン・スウィンケルズは、「こんな経験、僕は今までしたことがないから言葉が見つからない」と正直な胸の内を明かしている。

「正直言って、誰もが困難な状況にある。もっとボールに対してプレッシャーをかけなければいけなかったが、僕らはそれをできなかった。アヤックスに多くの時間とスペースを与えてしまったんだ。

 そうなると彼らのクオリティーであれば、僕らはロンド(鳥かご)の中心で立ち尽くすだけのようになってしまう。今日はショッキングな負けで、今は気持ちを落ち着けるのが簡単じゃない」

 衝撃の大量失点で11位に後退してしまったVVV。このショックから立ち直ることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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