「身体能力に自信はあったが…」酒井宏樹が展望するアフリカ勢との激突。フランスでの経験を活かせるか

2020年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕らの活動次第で日本代表のこれからの活動が決まると思う」

ランニング中に笑顔も見られた酒井。アフリカ勢を相手にいかなるパフォーマンスを見せてくれるだろうか。(C) JFA

 約1年ぶりに行なわれる国際親善試合に向けて調整を続ける日本代表は10月6日、オランダ・ユトレヒトでの合宿2日目を迎えた。この日のオンライン会見では、酒井宏樹(マルセイユ)が登場し、代表活動への率直な思いとともに、今回のアフリカ勢との2試合に懸ける意気込みを語った。

「本当に(ブランクが)長すぎて、代表の活動自体を実感できなかったのが本音です」
 約1年ぶりとなる代表活動について問われた酒井は、いまの心境を率直にそう語った。新型コロナウイルスの影響により、いまだ多くの制約があるなかで「本当に活動できるのかという不安は多くあった」という。

 ただその一方で、日本のスポーツ界においてサッカーの代表チームが先陣を切って海外遠征を行なうにあたり、「僕らの活動次第で日本代表のこれからの活動が決まると思う」との覚悟もある。続けて「慎重に活動しながらもそこに喜びを感じてやっていきたい」と想いを述べた。

 約1年ぶりの国際Aマッチの相手は、カメルーン(9日)とコートジボワール(13日)というアフリカ勢の2か国だ。ともにフィジカル能力に優れ、伸び盛りの若手を擁する相手との対戦だが、自身の経験にも照らし合わせ次のように展望した。

「普段、体感することがないような選手たちと対面することになる。実際僕も身体能力には自信があったけど、フランスに行って自分より速くて、高く飛べて、強い相手に数多く出会うことができた。どうすればそういう選手たちを止められるかということに気づくこともできたので、(今回も)いろんな気づきや刺激はあると思う」

 今季からドイツに渡った室屋成(ハノーファー)や東京五輪世代の菅原由勢(AZ)といった下の世代のライバルも増え、競争も当然激しくなるが、「バチバチした序列争いは求めない。求めるのは結果だけ」と言う酒井。目の前のやるべきこと、目の前の敵にのみ集中して、久しぶりの代表活動を有意義なものにしていくつもりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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