「何が起きているのか分からない…」リバプールが衝撃の7失点! 王者の歴史的大敗に英国で波紋「今は笑うしかない」

2020年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

南野が攻撃を活性化させるも…

攻守に精彩を欠き、クロップ監督になってから最多の失点を喫したリバプール。そのパフォーマンスはあまりにお粗末だった。 (C) Getty Images

 現地時間10月4日にプレミアリーグ第4節が行なわれ、南野拓実の所属するリバプールは、敵地でアストン・ビラと対戦した。

 開幕3連勝と好スタートを切ったリバプールは、チアゴとマネが新型コロナウイルスに感染し、さらに守護神アリソンが試合直前に肩を負傷したためにスタメンを変更。最大の注目となった10番マネの代役にはジョッタが4-3-3の左ウイングで起用され、南野はベンチスタートとなった。

 試合は開始早々に動く。4分、リバプールのGKアドリアンのパスを敵エリア内でカットしたグレイリッシュが中央へラストパス。これをフリーとなっていたワトキンズが冷静にフィニッシュした。

 アリソンの欠場が響く痛恨の形で先手を取られたリバプールは守勢に回った相手を押し込むものの、センターラインを締める堅牢を崩しきれない。そして、22分にはショートカウンターから左サイドを突破したワトキンズに再びゴールを奪われる。

 2点を先行されたリバプールは、33分にサラーの一撃で一矢報いるが、2分後にCKの流れからマッギンにミドルシュートをねじ込まれると、その4分後にはワトキンズにハットトリック達成され、差を広げられてしまう。
 
 英公共放送『BBC』のコメンテーターが、「正直に言って言葉がない。我々は何年もここまでリバプールを打ちのめしたチームは見たことがない」「何が起きているのか分からないし、笑うしかない」と語るほど、驚きのスコアで迎えた後半、その開始と同時に劣勢のリバプールが動く。ケイタを下げて南野を投入するのだ。

 クロップ監督の念入りに指示を受けて、ピッチに送り出された南野は、4-3-3の右インサイドハーフで抜擢されると、積極果敢にフォアチェックに行き、低調だったチーム全体の動きを活性化させる。

 だが、この日のアストン・ビラの勢いは止まらなかった。55分にバークリーが強烈なミドルシュートを放つと、これをブロックした相手DFアレクサンダー=アーノルドの足に当たって4点差としたのだ。

 持ち味の激しいプレッシングが鳴りを潜め、拙守が目立ったリバプールは、59分にサラーが自身2点目を決めるも、チーム全体に本来の鋭い攻撃は見られず……。66分と75分に相手の10番グレイリッシュに2点を決められて、趨勢を定められた。

 結局、試合は2-7で終了。攻守に精彩を欠いて、1963年4月のトッテナム戦以来の大量失点で敗れた王者は、レスターやマンチェスター・シティが躓くなかで、首位浮上のチャンスを逸した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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