キミッヒの渾身弾でバイエルンがドルトムントを撃破! 激しい攻防戦を制して今季2冠目【独スーパー杯】

2020年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドルトムントはハーランドが躍動も…

レバンドフスキのアシストから気迫のこもった一撃を決めたキミッヒ(6番)。 (C) Getty Images

 現地時間9月30日、アリアンツ・アレーナでドイツ・スーパーカップが開催され、ブンデスリーガとDFBカップ王者のバイエルンと昨シーズンのブンデスリーガ2位のドルトムントが激突した。

 伝統のデア・クラシカーらしく序盤から激しい肉弾戦を演じ合った両軍は一進一退の攻防を展開。緊張感のある時間が続いたなかで、均衡を破ったのは、絶対王者だった。

 17分、敵のCKからのこぼれ球を奪った自陣からのカウンターを炸裂させると、最後は敵陣の右サイドに開いたレバンドフスキからの折り返しをエリア内に走り込んでいたトリソがねじ込んだ。

 華麗なカウンターから先手を取ったバイエルンは、徐々にポゼッションを高めながら落ち着いてゲームを進行。32分には左サイドを攻め上がっていたデイビスのアーリークロスをミュラーがヘディングで押し込んで追加点をゲットした。

 かたや後手に回ったドルトムントは、思うように攻撃の糸口を見いだせずにいたが、39分に一矢報いる。ショートカウンターからハーランドのラストパスを貰ったブラントが鋭いシュートをゴール右下隅へ決めた。

 ドイツ代表の10番の豪快な一撃で1点差に迫ったドルトムントは、再び緊張感のある攻防戦が続いた後半に同点とする。55分、敵陣でボールを奪ってからの速攻からディレイニーのスルーパスに反応したハーランドが相手守護神ノイアーとの1対1を冷静に制した。
 
 なおもペースを掴んだドルトムントは、68分にハーランドに代えて、マドリーからレンタルで獲得したブラジル代表の超逸材ヘイニエルを投入。さらに4分後には、主将ロイスを下げ、17歳のアメリカ代表MFレイナを送り込んで、より攻勢を強めていった。

 一方のバイエルンは、ボールこそ保持しながらもファイナルサードでの創造性を欠き、眼前に立ちはだかった黄色い壁を打ち崩せずに苦戦していたが、ワンチャンスをモノにする。

 84分、カウンターから敵陣に抜け出したレバンドフスキからの折り返しをエリア中央に全力疾走で駆け込んできていたキミッヒがシュート。一度は相手GKヒッツに弾かれるも、背番号6は倒れ込みながら左足で押し込んだ。

 伏兵キミッヒの値千金弾で勝ち越したバイエルンは、残り時間を危なげなく逃げ切り、3-2で勝利。ドルトムントに敗れた昨シーズンの雪辱を果たし、UEFAスーパーカップに続いて今シーズン2つ目のタイトルを手にした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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