【柏】「努力家で、限界を知らない男」ネルシーニョ監督が語る元教え子“カズ”。横浜FCへのリベンジには…

2020年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

柏は10月にニッパツ三ツ沢球技場で“横浜連戦”となる

カズとの思い出を語るネルシーニョ監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 柏レイソルのネルシーニョ監督は9月30日、練習後にオンライン上で取材に応じた。

 柏は、前節の横浜F・マリノス戦で先制しながら、終盤の猛攻を受け1-3と逆転負けを喫した。10月7日には再びその横浜とルヴァンカップ準決勝を戦う。

 前節の敗戦についてネルシーニョ監督は「横浜F・マリノスについては、前節の経験を活かして来週戦うので、負けた内容を振り返り準備する予定ですが、取り急ぎ我々が準備しなければいけない相手は横浜FCです」と、横浜とのリベンジマッチ前の10月3日に対戦する横浜FCへの警戒を怠らない。

「リーグ戦の大切な一戦ということは間違いないですし、勝点を積み上げていかなければならない。アウェーで簡単な試合にはならないと思いますが、我々としては今までやってきたことを信じて戦うだけです」と語る。

 今季J2から昇格してきた両チームは、7月のリーグ再開直後に対戦。柏はホームで1-3と敗戦している。

 ネルシーニョ監督は、「前節対戦した時と比べて、我々もそうですし、相手の横浜FCもそうだが、試合を重ねてきているだけに成熟度が違っている。ビルドアップを得意としている点については、相手のGKも足下で繋げる選手。我々としてはなるべく高い位置でボールを奪う事で、相手のビルドアップを阻止し、我々の攻撃に繋げられればと思っています。逆に我々のビルドアップを相手に阻止されないように注意も必要です。前回は、そこにミスも生じて突かれてしまった」と語り、ビルドアップがひとつのカギになると見ている。
 
 そして、ネルシーニョ監督が来日して初めて指揮を執った95年のヴェルディ川崎で共闘した横浜FCの三浦知良についてもこう言及した。

「彼の存在というのは、横浜FC、ひいては日本サッカー界全体にとって非常に意味のあるものだと思いますし、今なお非常に高いプロ意識を持って、年齢こそ重ねてはいますけれど、まだまだJ1で十分やれている選手だと思います。

 彼ほどキャリアのある選手が今も現場で頑張っているという姿は、若手にとっても非常に良い刺激になると思います。

 かつてカズと一緒に仕事をした時のことを思い返すと、その当時から目的意識を強くもった努力家で、限界を知らない男だと思っていました。本当に目的に向かって突き進む、そういった印象を持っていました。今なおそういった姿勢を持って現場で頑張ってくれていることを嬉しく思います」

 9月23日の川崎フロンターレ戦で53歳6か月28日で出場し、J1リーグ最年長出場記録を大幅に更新したカズとの対戦は実現するのか――。

 柏は10月3日に横浜FCとリーグ戦を、同7日には横浜F・マリノスとルヴァンカップ準決勝を、それぞれ敵地のニッパツ三ツ沢球技場で戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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