「ユウヤはスケープゴートではない」サポからブーイングを受けた大迫勇也、同僚やスタッフが擁護「十分なプロだ」

2020年09月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヘルタ・ベルリン戦で交代時に一部のファンから“拍手”が

ファンから大迫への拍手や指笛が話題になってしまっている。(C)Getty Images

 大迫勇也が、思わぬ逆風にさらされている。

 ブンデスリーガの開幕節、ブレーメンはヘルタ・ベルリンと対戦した。先発した大迫は前半のみで交代。試合には1-4で敗れている。

 この試合で、一部のサポーターが大迫の交代に対して拍手を送り、ミスをするたびにブーイングが飛ぶなどの光景が見られた。現地でもその様子はメディアで報じられており、批判が集中している大迫に対して、同僚やスタッフが口を開くという事態になっている。

 現地紙『WESER KURIER』に対しては、DFマルコ・フリードルが「ユウヤがスケープゴートになるはずがない」と語った。

「(ヘルタ・ベルリン戦で)口笛を吹かれたのはユウヤだけど、結局のところ、僕らはチームとして全員が関わっている。もしほかの誰かがハーフタイムに交代していたら、その矛先はその人物だったはずだ」

 また、「ユウヤはプロだ」とも語り、「彼とロッカールームで話している時、もちろん彼はその"反応"をどう処理すべきか十分な方法を知っている。笛を吹かれるのは快適ではないけれど、それもプロサッカーの一部だ」と大迫自身にも影響がないことを強調している。

 そして、スカウティング担当の元ドイツ代表DFクレメンス・フリッツも大迫について「何を疑うことがあるんだ?」と現地紙『krieszeitung』の取材に対してコメントしている。

「2回のワールドカップに参加し、2回も母国で最優秀選手に選ばれたプレーヤーについて、それ以上何か言うべきことがあるのか? 彼は十分なプロであり、自分自身を引きずり下ろすようなことはするべきではない。

 ヘルタ・ベルリン戦では確かに不安そうな気配があった。ボールに触るたびによくないスパイラルに陥る。ただ、彼はブレーメンで特別なプレーヤーで、今後もそれは変わらない。ユウヤはトレーニングで調整し、試合で必ず取り戻すだろう。我々は彼を必要としているし、求められているのは良い言葉だけだ」

 ブレーメンは次節、26日にアウェーでシャルケと対戦する。次戦こそ勝利を掴みたいチームにおいて、大迫は自らの価値を示すことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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