「スペシャリストからは程遠い」長友佑都のマルセイユ初陣を仏メディアが軒並み辛口評価「正直、厳しい…」

2020年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

初出場ながら失点に関与、スピードにも苦戦

試合前、ゴンサレスから何かしか指示を受けていた長友。気合は入っていた様子だったが…。 (C)Getty Images

 現地時間9月20日にリーグ・アンの第4節が行なわれ、日本代表DFの酒井宏樹と長友佑都が所属するマルセイユは、リールと対戦し、1-1のドローに終わった。

 この試合でフランスデビューを飾ったのが長友だ。左SBで出場し、60分までプレーしたが、失点に関与するなど、そのパフォーマンスに対する現地の反応は辛口だ。

 老舗フットボール誌『france football』の採点では、寸評で長友をピックアップ。10点満点中、ディミトリ・パイエ、ダリオ・ベネデットに並ぶチーム最低タイの「3」をつけ、寸評をこのように綴った。

「(アンドレ・)ヴィラス・ボアスはナガトモを左に送り込み、サカイを右SBに復帰させて、(ブナ・)サールをベンチスタートにすることに決めた。しかし、総合的に元インテルのプレーヤーは、新天地での初ゲームに苦しんだ。

 守備のスペシャリストからは程遠く、20分にはルイス・アラウージョへのハードなタックルでいきなりイエローカードを受けた。そして、失点場面でもアラウージョに完全に跳ね返された。彼はあまり望まれていなかったとはいえ、あまり良いものをもたらさなかった。さらには途中交代でポジションを譲ってしまった」

 さらには、「彼がこのままの調子にとどまるならば、(ジョルダン・)アマビは自分の心配をする必要はないだろう」とライバルにとって脅威にならないとしている。

 また、現地メディア『Homme Du Match』では、最低点をつけられたパイエの「2」は上回ったものの、10点満点中「4」とこちらも厳しい評価に。「初めて先発に名を連ねたこの男は、日本代表としてのゲームは120試合を超えているが、相手の深いパスをカットすべきか判断を迷うほど試合から遠ざかっており、リールとスコアが開いたことに後ろめたさを感じていただろう。対峙したブラジル人アウラージョの加速にとにかく苦しみ、最終的にはサールにポジションを譲った」と手厳しい言葉が並んだ。

 現地マルセイユ専門サイト『Football Club de Marseille』でも「3」と低評価が付いた。「最初の数分間、前へ前へという意識は明らかで、チームの励みになった」と攻撃参加への姿勢は評価されたが、「最初のイエローカードを提示されたのち、回避可能な甘いタックルやアウラージョへの対応の遅れなど……正直、厳しい。彼の試合は60分で終了した。サールに道のりを整えただけだった」と綴っている。

 辛くも敗北は逃れたものの、34歳のベテランSBは今後、汚名挽回のチャンスを掴み、生かすことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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