【FC東京】「焦りもあった」久保建英の“同期”平川怜が漏らした本音。今季初出場に「もう周りは気にしない」

2020年09月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

神戸戦には「手ごたえを感じています」

神戸戦で今季初出場を果たした平川。久保との比較に「焦りもあった」というが…。写真提供:FC東京

「いまは自分のことだけにフォーカスして、日々自分のために練習している」
 
 9月17日、練習後のオンライン取材でそう口にしたのは、12日に行なわれた第16節・ヴィッセル神戸戦で今季初出場を飾ったFC東京のMF平川怜だ。
 
 平川は昨年夏からシーズン終了までの約半年間、J2の鹿児島ユナイテッドFCへ武者修行。今季よりFC東京へレンタル復帰を果たしたが、一度も出場機会に恵まれず、苦しいシーズンを過ごしていた。
 
 しかし神戸戦で開幕戦以来のベンチ入りを果たした平川は、試合終了間際の90分から途中出場。ピッチに立つと、「チームにもう一回勢いをもたらすっていうことを意識した」と本人が語るように、短い時間で前からボールを追いまわし、気迫あふれる守備を見せた。
 
「守備の部分でしか見せられなかったと思いますけど、ボールを奪ったシーンとか、そういうところは手ごたえを感じています。開幕戦のベンチ入りと、こないだの神戸戦のベンチ入りは、まったく意味が違うもの。練習からも手ごたえも感じているし、自分のコンディションも良いので、開幕戦は出場できなかったですが、今の方がチームに貢献できる感覚があります」
 
 コンディションを上げ、試合でも手ごたえを得た平川だが、精神面でも成長を実感している。

 以前は、2017年11月1日に、ともにプロ契約を締結した久保建英(スペイン1部ビジャレアル)が、瞬く間にスターダムを駆け上がる姿を見て、「焦りもあった」というが、いまは周囲の情報にとらわれず、自らの成長だけを追い求めている。
 
「自分が思い描いた通りにキャリアは進めていないですし、そういった焦りがあった時期も、つらい時期もありましたが、いまは自分が成長することを軸に、いろんなことが出来ている。そういう意味では周りのことは全く気にしていないです」
 
 心身ともに逞しくなった平川が、次に勝ち取りたいのはアピールの場。「準備はいつでもできています」と万全の状態で、ブレイクの機会をうかがっている。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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