【FC東京】大分戦でプロ入り初ゴールも笑顔は無し…20歳のMF品田愛斗の目標は「チームを勝たせられる選手になりたい」

2020年09月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「3失点目は自分が奪われてからの失点」

J1、J3通じてプロ入り初ゴールを決めた品田。(C)SOCCER DIGEST

[J1リーグ24節]FC東京2-3大分/9月16日(水)/味スタ

 9月5日の前回対戦ではシュート3本に抑えて1-0の勝利。J1リーグでは2009年以降負けていないという相性の良い大分トリニータを相手に2-3で敗れた。

 現在勝点32の3位で他チームより消化試合数が多い。首位の川崎フロンターレを勝点12差で追っているFC東京にっとて負けられない一戦だった。

 試合後に長谷川健太監督は「残念です。立ち上がりの入りでペースを握れなかった。惜しい場面もあったが難しい展開になった」と肩を落とす。

「終盤の迫力ある攻撃はみんなが気持ちを出してくれた。田川と原が入って明らかに流れが変わった。途中から出た選手がチームに活力を与えてくれるのは心強い」と希望も見出している。

 交代選手たちとともに終盤の追い上げを加速させたのが、先発出場していた20歳の品田愛斗だ。チームが挙げた2ゴールに絡む活躍を披露した。
 
 レアンドロの同点ゴールをお膳立てした場面については、「最初は浮き球でDFとGKの間に落とそうと思っていたのですが、一瞬ギャップが空いてそこにボールを通せるなと思いました。あと、永井選手とレアンドロ選手の立ち位置も見えていたので、あそこに出したら何か起こるかなと思って出しました」と振り返る。

 また、90分にゴール前に詰めると、ルーズボールをヘディングで押し込み1点差に詰め寄るゴールも決めた。

「2点差で負けていた状況だったので、全員で取りに行くしかなかった。出来るだけ早い時間に取りたいというのもありましたし、アディショナルタイムも5分あったので、勢いを出したいというのもありました。ポジションもダブルボランチに変わっていたので、しっかりあそこまで詰めていくことができました」

 品田はこのゴールが昨季まで82試合に出場していたU-23チームでのJ3とJ1通じてプロ初ゴールとなった。

 長谷川監督も「機を見てゴール前に入っていく、彼のセンスが出た。ミドルシュートをもっと狙ったり、もっと自分を出せるようになればもっと良くなる」と期待を寄せている。

 その一方で品田は、「3失点目は自分が奪われてからの失点でしたし、1、2失点目も自分たちのミスからという状況だったので、そこはなるべく少なくしなければいけない。次に活かしていければと思います」と初得点を決めた喜びよりも課題を口にする。

「チームを勝たせられる選手になりたいと思っている」そう言い切る20歳の若武者は敗戦をバネにどのような飛躍を見せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【J1第24節PHOTO】FC東京2-3大分|野村直輝が決勝ゴール!敵地に乗り込んだ大分が2連勝!
 

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