「建英よりも能力が高いのではないかと…」FC東京の長谷川監督が積極起用を示唆した若手は?

2020年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「伸びる時は一気に伸びる」と経験則を語る

神戸戦で今季初出場を果たした平川。写真:田中研治

 FC東京の長谷川健太監督は9月15日、試合前日の会見をオンライン上で開催。ACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)出場のため、前倒しで開催される第24節・大分トリニータ戦への展望を明かした。

 9月5日に行なわれた同じカードでは1-0と逃げ切りに成功したFC東京。点差以上に堅守からの速攻がハマり、戦術的な相性の良さも感じさせた。

 その大分については、「相性は関係ない。(大分は)内容も充実していますし、得点も取れている。前回戦った時と同じようなイメージを持っていくとやられると思っている」と警戒した。

 昨季は2位と悲願のJ1制覇まであと一歩に迫ったFC東京だが、今夏は主軸の橋本拳人(ロシアのロストフ)、室屋成(ドイ2部のハノーファー)が欧州移籍。またキャプテンの東慶悟が長期離脱と連戦が続くな、苦しい台所事情を強いられている。

 前節(9月12日)のヴィッセル神戸戦(2-2)では品田愛斗や中村拓海、中村帆高ら若手を先発起用。途中出場の内田宅哉や原大智も含め、貴重な戦力として勝点獲得に寄与した。

「自分自身のなかで、行けると思っている選手を送り出している。このくらいはできるだろうと思っている。期待には応えてくれている」と指揮官も若手の活躍に自信を深めている。
 
 その神戸戦で今季初のメンバー入りを果たし、90分からピッチに登場した平川怜については、こう語った。

「怜は着実に成長している。怜は一番悔しい想いを持っている若手の一人だとも思っています。(久保)建英と比較されて。ある意味建英よりも能力が高いのではないかと、非常に周りからも持ち上げられて、というか称えられて」

 2000年生まれの平川は、2017年11月に久保建英とともにプロ契約を結んだいわば同期。U-17ワールドカップに出場し、U-20日本代表にも選出されるなど、将来期待の若手の一人だ。

「本人もいろんな想いというのはあったと思いますが、それが片や(久保が)スペインに行って、自分自身はなかなか試合に出れないという悔しさのなかで、本当に我慢ができるようになってきた。大人のプレーヤーになってきたと思います。

 毎日コツコツとトレーニングしていますし、そういう意味ではチャンスがあればいつでも彼をという想いは持ってトレーニングのなかで観てきました。前回(神戸戦)は短い時間でしたけど、彼の持っている力というのは少し見せてくれたと思っていますので、今後はチャンスがあればどんどん使っていきたいと思っています」

 コロナ禍の影響で今季は平日開催と週末の試合が続く。例年以上にタフさが求められるリーグ戦に対して、長谷川監督はこう回答した。

「伸びる時は一気に伸びる。ただ、それが続かないこともあるのも若手。長い目でみつつ、伸びる選手は一気に伸びると思っていますので、そういう選手を起用しながら、チーム力を活性化していきたいと思っています」

 若手の活躍が期待される大分戦は、明日19時キックオフの予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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