「才能を見せつけた」1試合2発の“韓国の至宝”にスペイン・メディアが驚異の“9点評価”!「美しいゴールだ」

2020年09月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨シーズンはサポーターの反感を買った

開幕前最後の実戦の場で2ゴールを決めたイ・ガンイン。 (C) Getty Images

 悩める逸材がついに覚醒の時を迎えたかもしれない。"韓国の至宝"イ・ガンインだ。

 バレンシアの19歳は昨シーズン、同じカンテラ出身のフェラン・トーレス(現マンチェスター・シティ)のブレイクや本人の故障もあり、満足な出場機会が与えられず。そのうえ、得意とするセカンドトップやトップ下ではなく、サイドでのプレーを強いられたため、ピッチに立った試合でも輝きを放てなかった。

 フラストレーションも溜まっていたのだろう。第9節のアトレティコ・マドリー戦と第29節のレアル・マドリー戦では、いずれも途中出場から数十分でラフプレーにより退場。メディアやファンからバッシングを浴びた。

【動画】イ・ガンインがS・ラモスに食らわした衝撃の「3度蹴り」→一発レッドはこちら
 そんな状況に本人も嫌気が差したのか、今夏には契約延長のオファーを拒否して移籍を志願。これもサポーターの反感を買った。

 だが、エースのロドリゴ(現リーズ)やフェラン、キャプテンのダニエル・パレホ(現ビジャレアル)など昨シーズンの主軸が相次いで退団するなか、ハビ・グラシア新監督は、この韓国代表MFをレギュラーとして起用することを考えているようだ。

 9月5日に行われたカルタヘナ(2部)とのプレシーズンマッチ最終戦でもスタメン起用されると、65分に先制を許した5分後に、敵GKのミスを突いて同点ゴールを奪取。さらにその4分後に逆転して迎えた80分には、エリア内でボールを受けると、素早く反転しながら得意の左足で鮮やかなゴラッソを叩き込み、3-1の勝利に貢献した。

【動画】左足のゴラッソ炸裂!イ・ガンインの1試合2ゴールはこちら

 2ゴールの活躍を見せたイ・ガンインをスペインのメディアも称賛している。『Eldesmarque』のバレンシア版は、チーム最高の「9点」を与え、「非常に活発で、自由に動き回った。守備でも献身的だった。GKのプレゼントからクレバーなゴールを決め、さらに美しいもう1点を奪った」と称賛した。

 また、地元スポーツ紙『Superdeporte』も、「1点目は純粋な努力とハードワークの結果であり、2点目は才能のあるレフティーだということを見せつけた」「彼には才能があり、指揮官はストライカーの後ろに置こうとしている。そこは彼の理想的なポジションだ」と綴っている。

 同い年でタイプやキャリアも似ているため、何かと比較される久保建英に、ブレイクという点では先を越されてしまった感のあるイ・ガンイン。だが、新シーズンに本格開花を果たすかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【写真】ビジャレアル戦後に同じ16番の久保建英とハイタッチを交わすイ・ガンイン
 

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