「ボローニャで最も貴重な宝石」セリエA1年目で輝いた冨安健洋を伊紙が賛辞! 「新たな変貌、過去への回帰を…」

2020年08月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

新シーズンに向けて高まる期待感

昨シーズンはC・ロナウド(右)らセリエAの猛者たちと激しいマッチアップを演じた冨安。市場の注目銘柄となったが残留が濃厚のようだ。 (C) Albert LINGRIA

 昨年は白血病との闘病、今年は新型コロナウイルス感染と、シニシャ・ミハイロビッチ監督は2年連続でプレシーズンのトレーニングを指揮できていない。だが、ボローニャは新シーズンに向けて準備を進めている。それは先週末にイタリアに戻った冨安健洋も同じだ。

 セリエA2年目に挑むサムライ戦士は、地元紙からも評価が高まっている。現地時間8月26日、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、2019-20シーズンの活躍で高く評価される冨安が残留したことは、「チームにとって大きな後押しだ」と伝えている。

 冨安は、守備の国イタリアでの1年目、右SBにコンバートされたにもかかわらず、攻守両面で質の高いプレーを披露して、ローマをはじめとする国内外の強豪からの関心が騒がれるようになった。

 だが、クラブに日本代表DFを手放すつもりはない。『Gazzetta dello Sport』は、「トミヤスとオルソリーニはOK。ボローニャ、宝石が残留」との見出しで、昨シーズンの冨安が「見事なパフォーマンス」だったと称賛。市場価値が加入時と比較して3倍に跳ね上がったことを伝え、ムサ・バロウ、リッカルド・オルソリーニと並ぶ「ボローニャでもっとも貴重な宝石」と賛辞を寄せている。

 来る新シーズンは、冨安にとって新たな挑戦の一年になる。ミハイロビッチ監督が本職のCBに戻すと明かしているからだ。『Gazzetta dello Sport』も「新たな変貌、あるいは過去への回帰が待たれる。守備陣中央に戻るのだ」と伝えた。
 
 ただ、冨安がチームとキャンプインできるかは、新型コロナの検査次第だ。記事によれば、22日に日本からイタリアに戻った冨安には、14日間の隔離が義務付けられる。これでは実質的にキャンプに参加できない。

『Gazzetta dello Sport』によると、短期間に2度のPCR検査を受け、いずれも陰性であれば、14日の隔離が不要になり、現在は検査の結果が待たれている。

 何はともあれ、特殊な環境下でイタリアでの2年目を迎える冨安が、CBとしてもカルチョの世界で通用するところを見せてくるのを期待するばかりだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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