「決断は簡単なことではなかった」“ブンデス最年長”長谷部誠が語った、日本代表引退の影響と成功の秘訣とは?

2020年08月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブンデス通算14シーズン目に突入

ブンデス最年長プレーヤーとして新シーズンを迎える見込みの長谷部。(C)Getty Images

 ブンデスリーガは現地時間9月18日に新シーズンが幕を開ける。開幕まであと1か月に迫るなか、フランクフルトはクラブの公式HPで、36歳で新たなシーズンを戦う長谷部誠にロングインタビューを敢行している。

 フランクフルトで7シーズン目、ブンデスリーガは14シーズン目を迎える長谷部は「来シーズンの目標は?」という質問に、「昨シーズンより良くなること!」と笑いを交えて返答している。

「昨シーズンに見せた以上のことは間違いなくできると思っている。(欧州カップ戦との並行で)この2年間は、信じられないほどの試合数をこなしてきたけれど、最後はただただ疲れていた。今回はこの二重の負担は解消されるので、この状況を活かして攻撃に繋げていかなければならない。目的はハッキリしていると思う」

 一方で、「最近の試合は、間違いなく多くのゴールを奪われ過ぎていた。原因の多くは単純なボールロストによるもの。これだけの頻度では起きてはならないこと」と指摘し、「DFのパフォーマンスは勝敗を左右する」と改めて強調している。

 また、「2018年に日本代表を引退したことは、今の自分にどう影響しているか?」という質問にはこう答えている。

「その決断することは、当時の僕にとって決して簡単なものではなかった。それでも肉体的、心理的ストレスを最小限に抑えるために必要だった。代表を引退した後は、アイントラハトに完全に集中できるので、気分も向上した」

 現状では、ブンデスリーガの最年長プレーヤーとなった長谷部は、息長くプレーをする秘訣を、このように語っている。

「若い選手の何人かが、このレベルで長くプレーする方法を知りたがった。僕が答えることはひとつで、いつもこう言っている。『選手としてのキャリアは長くない。最大で20年だ。その間、いかにサッカーに捧げられるかだ』と。これが、成功の秘訣だと思っている」

 フランクフルトは、開幕戦で2部から昇格したビーレフェルトと戦う。36歳のベテランが牽引するチームは、新シーズン初戦を白星で飾ることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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