「120%を出し切るだけ」CL準決勝の“師弟対決”に臨む33歳ナーゲルスマン。トゥヘル率いるパリSGの攻略法は?

2020年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「試合前に握手はする?」という質問には…

それぞれナーゲスルマン(左)がホッフェンハイム、トゥヘル(右)がドルトムントを率いた時代にはブンデスでも対決。 (C)Getty Images

 現地時間8月18日に行なわれるチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝で対峙するのが、フランス王者のパリ・サンジェルマンと、ドイツの新興勢力RBライプツィヒだ。

 RBライプツィヒを率いる33歳のユリアン・ナーゲルスマンは、CL準決勝で指揮を執る最年少監督となる。現役時代にアウクスブルクで師事し、指導者への道へ導いてくれた恩師でもある敵将トーマス・トゥヘルとの対決にあたり、前日会見で「特別な気持ちだ」と心境を語っている。

「彼は私に監督として働くアイデアを与えてくれた。特に親しいわけでもないのに!(笑)。 師弟だなんて、多少大げさに報じられていることは確かだが、彼はサッカーを良く知っているし、リスペクトに値する。正直、私が勝てたことはほとんどない。でも、今回ばかりは我々も良いサッカーをして勝ち上がってきた自負がある。違った結果が得られることを期待している」

 記者から「パリSGを攻略する方法はもう固まったのか?」と問われると、若き指揮官は次のように答えた。

「攻略法なんてあるなら、教えてほしいくらいだ。パリSGは素晴らしいチームで、戦力も潤沢だ。前線はネイマールやアンヘル・ディ・マリア、(キリアン・)エムバペも出てくるだろう。我々は100%じゃ足らない、120%を出し切らないといけない。それだけだ」

 また、「キックオフ前には挨拶をするか?」と問われると、「あなた方はそれを望むと思うが、ないんじゃないかな」と語り、「試合後にはお互いを称えられるだろう」と述べた。

 一方のトゥヘルも、前日会見で「チャンピオンズ・リーグの大舞台で、彼と対戦するなんて思ってもみなかった」と語っている。

「彼を指導してから13年経ち、監督同士としてCL準決勝で対戦するなんて。多分私が一番驚いているよ。当時はスタッフも足りていなかったし、怪我をしていた彼にたまたまスカウティングを任せた。彼がミュンヘンでユースチームの監督になった日のことはよく覚えている。

 今、私は異国のパリSGにいるのに、この巡りあわせは神様のプレゼントとしか思えない。お互いに好きなことをして対峙できることを、うれしく思っている」

 ブンデスリーガでそのトゥヘルがドルトムントを率いていた際、ナーゲルスマンが指揮数するホッフェンハイムと対戦は2勝1敗だった。はたして、この大一番はどんな結果となるか。いずれにしても、知った仲同士、白熱した勝負が期待できそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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