“沈まぬ船”川崎! 大型ルーキー・三笘の2ゴールなど札幌に6発大勝で連勝記録を「9」に伸ばす!

2020年08月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

車屋の4シーズンぶりとなる得点も

4戦連発弾を含む2ゴールを挙げて勝利の立役者となった三笘。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは8月15日、各地で第10節の7試合を開催。札幌ドームでは、北海道コンサドーレ札幌対川崎フロンターレの一戦が、両者ルヴァンカップから中2日で行なわれ、6-1で川崎が快勝を収めた。

 リーグ戦2連敗中の札幌は、ストライカータイプを配置せず、前線に機動力のあるMFを並べた。パスワークを得意とする相手に対し、マンツーマン気味の守備的戦術で挑む。一方リーグ8連勝中の川崎は、公式戦3戦連発中と好調の三笘薫がベンチスタートに。代わって20歳の宮代大聖がリーグ戦で今季初の先発出場を果たしている。

 川崎指揮官も試合前に「連動した攻撃を見せる強いチーム」と称えた通り、札幌は立ち上がりから積極的に仕掛け、開始1分にさっそくチャナティップがファーストシュートを放つなど、何度も好機を創出する。

 一方で川崎は最終ラインから丁寧にパスを回してビルドアップ。遅攻とボール奪取からの速攻をうまく使い分けるも、くさびのパスやラストパスがなかなか繋がらず、思うような攻撃ができない。

 それでも35分。ペナルティエリア手前右でFKを得ると、キッカーの脇坂泰斗がインスイングのボールを送る。これにファーサイドで反応した車屋紳太郎が高い打点のヘッドで合わせてネットを揺らす。車屋はJ1で4シーズンぶりの得点。今季初ゴールが貴重な先制点となる。

 38分には、チャナティップにクロスバー直撃のシュートを放たれるも、なんとか無失点でしのぎ、1点リードで前半を折り返す。
 
 後半から川崎は三笘薫と田中碧。札幌はジェイを投入し、お互いに得点を狙い策を講じる。すると50分、敵陣深くで山根視来がボールを奪うと、すぐさま相手DFの裏にスルーパスを供給。走り込んでいた三笘がGKとの1対1を冷静にゴール左に流し込み、公式戦4戦連発ゴールを挙げる。

 さらに5分後にも、ワンタッチパスから抜け出したレアンドロ・ダミアンが右足でシュートを放つ。1度はGKに防がれるも、こぼれ球を再びL・ダミアンが押し込みあっという間に3点をリードする。

 積極的に前から攻撃に来る札幌に対し、素早く守備に戻って得点を許さない川崎は63分にまたしても三笘のゴールで追加点。79分にジェイの得点で1点を返されるも、87分、90+5分に途中出場の小林悠がダメ押しとなる2ゴールを挙げ、川崎が6発大勝し9連勝で首位を堅持した。また札幌はリーグ戦3連敗と苦しい状況が続いている。

 次戦は19日にともにホームで札幌が大分と、川崎はC大阪と第11節を戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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