「敗戦は僕のせい…」痛恨ミスで2失点を招いたヴァランヌが猛省。ジダンは「これがフットボール」と前向きに――

2020年08月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

同じ相手に2度もボールを奪われて…

2度のミスがいずれも失点に繋がってしまったヴァランヌ(右)が反省を口にした。 (C) Getty Images

 文字通り痛恨のミスだった。

 現地時間8月7日、チャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16の第2レグが行なわれ、レアル・マドリーはマンチェスター・シティに1-2で敗北。2戦合計2-4で、2年連続でベスト16敗退が決まった。

 手痛かったのは、第1レグで退場処分を受け、出場停止となったセルヒオ・ラモスが不在のDF陣のミスから2失点したことだろう。

 まずは開始早々の9分、自陣深くでのビルドアップの際にCBのラファエル・ヴァランヌが、相手FWガブリエウ・ジェズスにボールを奪われて、最後はラヒーム・スターリングに決められてしまう。

 さらに同点で迎えた68分にも、再びヴァランヌがG・ジェズスにヘディングでのバックパスをさらわれて、そのままフィニッシュされてしまったのだ。

 2019-20シーズンの欧州5大リーグで最小失点数(24)を誇ったマドリー守備陣からすれば、信じられない形からの連続失点だった。試合後、ミスを犯した張本人であるヴァランヌは、やり切れない想いを吐露した。スペイン紙『Marca』が伝えている。
 
「試合内容は決して悪くないと思っていた。だからこそ、試合序盤にリスクを犯したことの代償を背負うことになってしまった。この敗戦は僕のせいだ。責任を引き受けなければならない。だからインタビューに顔を出すと決めた。

 時にミスは結果に直結し、大きな代償を支払うことになる。ピッチ上では全身全霊を捧げたが、時には失敗することもある。それを前提としなければならないけど、1-1の時点で僕たちにも突破のチャンスがあったから、チームメイトに対して申し訳なく思っている」

 マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は、「これがフットボールだ」と同胞のCBをかばった。

「もちろん満足はできないが、これがフットボールなんだ。得点のチャンスはあったが、それを逃してしまったことを受け入れなければならない。シーズン全体は非常に高い評価に値するし、私がヴァランヌだけを責めることはない。他の選手にもそう言っている。この試合について言い訳をする必要はない。全力を尽くしたが、時にはうまくいかないときもある」

 痛恨の敗戦で19-20シーズンの終幕を迎えたマドリー。来シーズンに、この雪辱を果たせるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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