ガンバが破竹の4連勝! 猛攻を仕掛ける神戸をエース宇佐美のスーパーゴールで突き放す!

2020年07月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

冷や汗ものの終盤にエースが面目躍如の大仕事

決定的なラストパスを幾度となく狙ったイニエスタ(右)だったが……。写真:田中研治

[J1リーグ第7節]神戸 0-2 G大阪/7月26日/ノエスタ

 4戦負けなしのヴィッセル神戸と3連勝中のガンバ大阪が激突した阪神ダービーは、内容の濃い90分間の末、アウェーチームが2-0の快勝を収めた。

 立ち上がりから鋭いフォアチェックでペースを握ったのはG大阪。矢島、宇佐美を起点に力強いパスワークで神戸ディフェンス陣を左右に揺さぶり、ロケットスタートを決め込んだ。しかし、今季初出場のCBフェルマーレンを軸とする敵の冷静な対応の前に、なかなかシュートを撃つまでには至らない。

 すると15分過ぎから、緩やかに流れはホームチームへ傾く。イニエスタの足下にボールが頻繁に入るようになり、この攻撃の絶対軸がバイタルエリアから創造性あふれるラストパスを貪欲に狙う展開となる。とはいえ神戸攻撃陣も最終局面で連携が噛み合わず、決定機は掴めない。

 前半半ば以降はともに専守防衛の色合いが濃くなり、中盤をコンパクトに保っては長いボールが行き交う場面が多くなる。40分に神戸の古橋がカウンターから強烈ミドルを放ち、GK東口が辛うじて防いだ場面が、両チームを通じた前半唯一のビッグチャンスとなった。

 インテンシティーの高い引き締まったゲームは、後半に入っても拮抗した攻防が続く。前半に比べて単独での仕掛けやアーリークロスなど素早い攻めが繰り広げられたが、互いの守備陣が集中力を高次元で保ち、ノエスタの観衆がどっと沸く瞬間は容易く訪れない。

 ようやく均衡が破れたのは、62分だった。G大阪は遅攻から右CBの高尾がハイスピードのロングスルーパスを前線に送る。鋭い動き出しでこれに呼応していた小野が、倒れ込みながらダイレクトで神戸ゴールにねじ込んだのだ。まさに電光石火のコンビプレーで、先制に成功した。

 反撃に出たい神戸は66分に佐々木に代えて郷家を、71分にはドウグラスに代えて田中を投入。矢継ぎ早に攻撃のカードを切ってG大阪に圧力を掛けるも、リスタートのチャンスで精度を欠き、守→攻の切り替えでもパスミスが散見されるなど、いまひとつギアが上がらない。リードを奪って守備の強度をいっそう高めた相手に対して、アイデア不足の感も否めなかった。

 それでも終盤は猛攻を仕掛け続けた。古橋が77分、80分と立て続けに決定機を迎えたが、ともにGK東口のファインセーブに阻まれ、その後も運に見放されたかのごとくチャンスをフイにしてしまう。最後まであと1点が遠いままだった。

 すると86分、完全にベタ引きとなっていたG大阪がワンチャンスをモノにし、引導を渡す。敵ゴール前25メートルの位置から宇佐美が豪快なミドルを突き刺し、ゲームの趨勢を定めたのだ。

 試合はこのままタイムアップ。破竹の4連勝で首位・川崎フロンターレを勝点3差でぴったりマークするG大阪に対して、拙攻に終始した神戸は5戦ぶりの黒星で急停止を余儀なくされた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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