香川真司はゲームメイクに徹して――サラゴサは7試合ぶりに勝利! 不安を拭って昇格プレーオフへ

2020年07月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

VAR判定の末の一点を守り抜く

香川は決定機に絡む回数はほとんどなかったものの、的確なパス捌きでチームを支えた。 (C) Rafa HUERTA

 現地時間7月17日、スペイン2部の最終節が行なわれ、香川真司が所属する5位サラゴサは、本拠地で残留を決めた16位ポンフェラディーナと対戦した。

 すでに昇格プレーオフ出場を果たせる6位以内を確定させているサラゴサ。それでもリーグ戦ここ5試合未勝利(1分け4敗)と苦戦が続いているため、是が非でも勝利したい今節は、前節からスタメン9人を変更。注目の香川真司も4-3-3の左インサイドハーフで6試合ぶりに先発起用された。

 立ち上がりから、引いて守るアウェーチームに対して、ボールを支配したホームチームは、ワンサイドゲームを展開するものの、メンバーを大幅に入れ替えた影響からか、なかなかチャンスを作り出せない。中盤で積極的に動き回ってゲームメイクに徹した香川も、最前線の味方と絡めない時間が続いた。

 苦戦が続いたサラゴサだったが、34分に均衡を破る。右サイドからエリア内に侵入したブランコのシュートを相手GKが弾いたところをリナレスが押し込んだ。

 先手を取ってからも主導権を握り続けて前半を終えたサラゴサだったが、50分にカウンターからI・ロドリゲスにヘディングシュートを叩き込まれて、ポンフェラディーナに追いつかれる。
 
 同点とされた直後に再び攻勢を強めたサラゴサだったが、自陣深くに下がった相手の堅牢を打ち崩せない。それでも執拗に攻め続けて、勝ち越しに成功する。66分にブランコがゴールネットを揺らすと、これがVAR判定の末にゴールと認められたのだ。

 再びリードした状況で、香川はクレバーにビルドアップに絡み続け、危なげないプレーを披露。目立つシーンは少なかったものの、縁の下でホームチームを支えた。

 その後、ポンフェラディーナの反撃を危なげなく凌いだサラゴサは2-1で勝利。35節のエストレマドゥーラ戦以来となる白星を挙げ、不安を拭い去ってレギュラーシーズンを終えた。

 この勝利によって3位を確定させたサラゴサは、デポルティボ戦が新型コロナウイルスの影響で、デポルティボとの最終節が延期となったフエンラブラダに食い込む可能性が残された6位のチームと昇格プレーオフを戦うことになっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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