「10億ユーロも費やして何も得てない」「セティエンは月並み」“ご意見番”ストイチコフが古巣バルサに喝!

2020年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

周囲の厳しい声にセティエンは?

内紛がメディアで明るみになるなど、何かとデリケートな問題が物議を醸す現在のバルサにレジェンドが苦言を呈した。 (C) Getty Images

 ラ・リーガで首位に立っていた今年1月にエルネスト・バルベルデ前監督を解任し、キケ・セティエン監督を迎え入れていなければ、バルセロナは3連覇を飾れていたのだろうか――。その答えは、だれにも分からない。だが、宿敵レアル・マドリーに覇権を奪われた事実は、クラブ関係者やサポーターにその疑念を抱かせた。

 ご意見番のひとり、OBのフリスト・ストイチコフも、クラブの様々な決定に納得していないようだ。スペイン紙『Marca』によると、かつてのエースは、「リーガで首位のときにバルベルデを解任し、ローマに0-3で負けたり、リバプールに0-4で負けたとき、コパ・デル・レイ(昨シーズン決勝)でバレンシアに負けたときはクビにしなかったのはなぜだ」と疑問を投げかけたという。

「何がもっとも心配か分かるかい? 10億ユーロ(約1250億円)も費やしておいて、何も得られなかったことだ。分かるかい。10億ユーロだ」

 さらに、ストイチコフはセティエンにも厳しい評価を下している。
 
「バルベルデを解任して、月並みな指揮官とアシスタントコーチを連れてきた」

 批判にさらされるセティエンが信頼を取り戻すには、8月に再開されるチャンピオンズ・リーグで優勝するしかない。

 文字通りの苦境にある指揮官は、「ここ最近の試合みたいに悪いプレーなら、勝つことはできない。だが、我々には良い時もあった。大事なのは、改善すべきことがあり、もっと信頼できるチームにならなければいけないと、全員が分かっていることだ」と述べている。

「ビジャレアル戦(4-1)のような試合ができれば、我々にはチャンピオンズ・リーグで勝つチャンスがあると確信している。向上すべきところを向上させ、もっと安定することだ。ベストのレベルを出せれば、勝つことは可能だ」

 宿敵に王座を奪われた直後、エースのリオネル・メッシは、「このままではナポリとのラウンド・オブ・16も突破できない」と警鐘を鳴らしたが、果たして、バルサは、欧州の檜舞台で現状を打破できるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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