「迷子になった…」英紙が香川真司をマンUのワースト補強企画でチョイス。“暗黒期”での入団は今も――

2020年07月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

過去10年で1400億円を投資したユナイテッドだが…

大きな期待を受けてユナイテッドの一員となった香川だが、ドルトムント時代のような成功は掴み取れなかった。 (C) Getty Images

 12年の夏、鳴り物入りでドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに入団した香川真司。その名は現地では今も"忘れられていない"。

 現地時間7月12日、英紙『Mirror』は、「マンチェスター・ユナイテッドが10億ポンド(約1400億円)を費やした過去10年の最悪の補強」と銘打った特集記事を掲載。そのなかで5番目に香川を選出した。

 変革を求めた当時のアレックス・ファーガソン監督たっての希望で、ユナイテッドへ移籍した香川。だが、"御大"がわずか1年で退任するとパフォーマンスが一気に低下。新たに招聘されたフィジカル思考の強いデイビッド・モイーズ監督の下で、輝きは完全に失われていった。

 その後、14-15シーズンに就任したルイス・ファン・ハールから事実上の戦力外通告を突き付けられ、古巣ドルトムントに舞い戻った日本代表MFについて、『Mirror』は「オールド・トラフォードで望ましい影響は与えなかった」とバッサリ切っている。
 
「多くのユナイテッド・ファンが、12年の夏にカガワがやってきたことに興奮するのは当然だった。この日本人プレーメーカーは、加入直前のドルトムントではブンデスリーガでの31試合で、13ゴール・8アシストを記録していたからだ。

 だが、クラブにとっての絶対的な存在だったサー・アレックス・ファーガソンの意向により本来のポジションではないところで使われた。中央よりも、サイドでのプレーが多く求められたカガワは、それでもドイツで見せていたようなプレーをしようと奮闘したが、ユナイテッドでは迷子になった」

 なお、記事では、その他にアンヘル・ディ・マリア(現パリ・サンジェルマン)やラダメル・ファルカオ(現ガラタサライ)、モルガン・シュネデルラン(現エバートン)、バスティアン・シュバインシュタイガー(元ドイツ代表)、メンフィス・デパイ(現リヨン)など、ファンやメディアの間で"暗黒期"と呼ばれる時代に加入したスターたちをピックアップ。そして、次のようにまとめている。

「とくにファーガソンが退任してからの数年間は、とにかく大枚を叩いた。しかし、幾度となく切られた小切手とは裏腹に、ユナイテッドの移籍市場における成功率は決して高くはなかった」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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