セレッソ大阪が今季初黒星。阿部浩之の技ありミドルなどで名古屋が2-0快勝、リーグ戦初の完封

2020年07月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

名古屋が今季初の先制に成功

ゲームの流れを支配する2点目を決めた阿部浩之。写真:田中研治

 J1リーグは7月12日、第4節の7試合を各地で開催した。今節から制限付きなが観客を迎え入れた試合開催となる。ヤンマースタジアム長居で行なわれたセレッソ大阪と名古屋グランパスの一戦は、2ー0でアウェーの名古屋が勝利を収めた。

 今シーズン開幕から3連勝で首位に立つC大阪は、PKによる1失点のみと堅守は健在だ。この日は前節から3人を変更。瀬古歩夢、柿谷曜一朗、都倉賢が外れ、木本恭生、清武弘嗣、ブルーノ・メンデスが先発を飾った。

 対する名古屋は、前節からのスタメン変更は2人。米本拓司、ガブリエル・シャビエルが外れ、ジョアン・シミッチ、相馬勇紀が入る。

 この変更が実を結んだのは名古屋だった。前半の飲水タイム前後まではC大阪の落ち着いたパス回しでプレスをかわされていたものの、マテウスと相馬の両翼による積極的なプレスが次第に効果を発揮する。

 すると38分に右のCKを獲得すると、キッカーのマテウスが右足でインスイングの速いボールをニアサイドに供給。そこへ迷いなく走り込んだシミッチが競り合い、ボールはネットに吸い込まれた。公式記録はオウンゴールとなるものの、1-0と名古屋が先制に成功した。
 
 このゴールは、名古屋にとっては今季初の先制点。C大阪にとっては、今季初の流れのなかからの失点となった。

 名古屋の割り切ったプレスに苦しんだC大阪は、ハーフタイムにB・メンデスに代えて豊川雄太を投入。その後に、奥埜博亮に代えて都倉を、藤田直之に代えルーカス・ミネイロ、さらに清武に代え柿谷を投入するなど先手を打って61分までに4選手を入れ替える。

 しかしその直後、一瞬のミスから自陣で名古屋の稲垣祥にボールを奪われると、阿部浩之に繋がれる。ペナルティエリア手前にドリブルで持ち込まれ、阿部に低い弾道の技ありのミドルシュートを決められてしまう。

 このゴールで0-2とリードを広げられたC大阪は、70分に坂元達裕に代えて片山瑛一を投入し、早々に5枚の交代枠を使い切った。

 片山のロングスローなどでチャンスを創出したC大阪だったが、名古屋の効果的なカウンターにも苦しみ、スコアは変わらず試合終了のホイッスルを迎えた。

 この結果、2-0で名古屋が勝利を収め、C大阪は今季初黒星を喫した。

 次節は7月18日に、C大阪は敵地でサンフレッチェ広島と対戦。名古屋はホームにサガン鳥栖を迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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