「最もプライオリティーが高い」ミランが久保建英の獲得に動く!? 地元メディアが“実現性”を分析

2020年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリーが挙げるレンタルの条件とは?

マジョルカで異彩を放っている久保。そんな若き日本代表MF獲得にイタリアの超名門が動き出した。 (C) Getty Images

 スペインで飛ぶ鳥を落とす勢いで声価を高めている久保建英。その動向は、イタリアの名門も注視しているようだ。

 昨夏にレアル・マドリーからマジョルカにレンタル移籍した19歳は、ここまで29試合に出場して3ゴール・3アシストを記録。降格圏の18位に沈むチームで、図抜けた存在感を示している。

 現地時間6月24日に行なわれたラ・リーガ第31節のマドリー戦では、"3人抜き"を披露するなど、小さくないプレゼンスを見せつけ、敵将ジネディーヌ・ジダンも「クボは素晴らしかった」と称賛した。

 そんな日本代表MFは、新シーズンもマドリーからのレンタル継続が濃厚と見られている。というのも、"保有元"のEU外外国人枠はエデル・ミリトン、ヴィニシウス、ロドリゴのブラジル人選手たちで埋まっているためだ。

 では、久保の新天地は一体どこになるのか――。現地時間6月28日にスペイン・メディア『Cadena SER』は、「現時点で唯一確かなのは、クボが来年のマドリーのトップチームにはいないことだ」としたうえで、セリエAの超名門ミランが獲得に向けて動き出したことを伝えている。
 
 同メディアによれば、マドリーは久保をレンタルするうえでの条件として、200万ユーロ(約2億4000万円)とされる年俸の全額負担を挙げており、その希望に合うクラブとして、ミランが「最もプライオリティーの高い位置にいる」という。

 来シーズンに向けてミランは、若手育成やスカウトに定評のあるラルフ・ラングニック氏(現『レッドブルグループ』のスポーツ部門兼サッカー開発部門の責任者)を指揮官として招聘することを目指しているとされており、チームの抜本的な見直しを図るとされている。

 仮にミランがラングニック氏を招聘して、チームの若手化に舵を切ったとするならば、久保はそのプロジェクトの中心になり得る。だが、移籍の実現に向けては小さくない"障壁"がある。『Cadena SER』によれば、マドリーは日本代表MFを貸し出す条件として、来シーズンに欧州のコンペティションに出場するクラブであることも挙げているのだ。

 現在セリエAで7位に位置しているミランは、4位アタランタとの勝点差「15」と開いているため、チャンピオンズ・リーグの出場権獲得は厳しい状況にある。

 一方で、ミランはヨーロッパリーグに関しては、依然として出場権が与えられる順位に位置しており、下から迫っているパルマ(8位)、ヴェローナ(9位)、カリアリ(10位)、ボローニャ(11位)を残り10試合で突き放せるかが注目されている。

 もちろん、最終的には本人の意思が重要にはなるが、ミランが獲得に向けて本格的に乗り出した時、久保はいかなる決断を下すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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