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【THIS IS MY CLUB】山形一筋13年目のバンディエラ山田拓巳が語るクラブ愛と今季の注目株「高校時代から誰よりも…」

カテゴリ:Jリーグ

長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年06月26日

ステイホーム期間には「いい意味で諦めがついて現状を受け入れられた」

山形のキャプテンを務める山田。今季13年目を迎える。写真:徳原隆元

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 2015年シーズン以来となるJ1の舞台を目指すモンテディオ山形は、石丸清隆新監督を迎え、新たなシーズンに臨んだ。「前進」をスローガンとするチームは今季、いかなる戦いを見せるのか。
 今回、サッカーダイジェストもその一員を成す「DAZN Jリーグ推進委員会」では、「THIS IS MY CLUB – FOR RESTART WITH LOVE - 」と称して、各クラブの最長在籍選手へのインタビューを実施。山形では、チーム一筋で今季13年目を迎える山田拓巳にクラブへの想いやシーズン再開への心境などについて語ってもらった。

――◆――◆――

――チームの全体練習開始(6月1日)から約3週間が経とうとしています(※インタビューは6月18日に行なわれた)。リーグ再開も迫ってきていますが、気持ちの高まりは?

 6月に入ってやっと全員で練習が再開できた時は純粋にサッカーができる喜びがありました。あとはチームメイトとも本当に久しぶりに顔を合わせたので、そういう意味でも純粋に嬉しかったですし、少しずつ僕たちにとっての日常が戻ってきた感じがしてきました。ただ時間が経つにつれて今もそうですけど、リーグの再開が思っていたより、少し早くスタートできるということで、気持ち的にも少しずつスイッチが入って徐々に本番モードに入っていますね。

――怪我があるわけでもないのに、これだけサッカーから長く離れた時間というのは、プロになる前も含めてなかったのでは?

 本当にないですね。でも個人的にはクラブの活動が休止になって、サッカーの練習ができないという状況になりましたけど、その時はいい意味で諦めがついて現状を受け入れられたかなと思っているんです。それがいいのか、悪いのかは別として、意外とサッカーができなくてストレスが溜まるというほどではなかったですね。
 やっぱりもうサッカーどころじゃない状況でしたし、まずは自分たちの身の回りだったり、世の中が早くこの状況から良くなって日常に戻るためには、今は僕たちも休むしかない、自粛するしかないというのは感じていたので。

――逆にサッカー以外のところへ目を向ける機会になったと言えるでしょうか。

 そうですね。普段できないことや、そんなに考えないことにも目を向けられる良い機会だったと思います。特に僕たちサッカー選手はすごく偏っているというか、サッカーにすべてを賭けて取り組んできた人がほとんどだと思うし、チームには若い選手も多いので、そういう意味ではサッカー以外のことを知ったり学んだりするいい機会になったのかなと思いますね。

――インスタグラムでも選手が料理を披露したり、それがきっかけでテレビでもとりあげられたりしましたね。こういった面もステイホーム期間ならではの出来事でしょう。

 そうですね。料理ひとつとっても、なかなかやっている選手もいないと思うし、チームとしてもこういうサッカーができない状況でも発信できること、待ってくれているサポーターやファンの方々に何かしらできないかということを考えてくれていたと思います。それが、ああいう料理の企画につながったり、新たにYouTubeも始まったりして、ちょっとずつですけど、選手がそういうのにも参加して、普段とは違う顔を発信しています。とにかく今この状況でもやれることをクラブとしてもすごく考えてくれて、その中で選手たちもチャレンジできたのは、この自粛期間でのポジティブなこととして捉えていいます。

――山田選手もこの間、インスタグラムに料理の画像を掲載していましたね。

はい、頑張りました(笑)。

――奥様には全く手伝ってもらわずに作ったのですか?

そうですね、2時間以上かかって作りました。だいぶ手際も悪かったですからね(笑)。

――サッカー選手としてはこの期間、メンタル面の維持、モチベーションを高く保つという意味では難しかったのではと思います。キャプテンとして、チームメイトの選手たちに何か声掛けなどはされてきたのでしょうか?

 チーム全体では、Zoomなどを使って自粛期間中も自宅で出来るトレーニングをみんなでやったり、個人的には何回か、全員まとめてではないですが、連絡をとってみてどんな感じなのか話を聞いたりしました。
 みんな少なからずストレスはあったと思いますが、やっぱりこの状況をいい意味で仕方ないなと割り切って、前向きに新たなことに挑戦してくれている選手もたくさんいたので、そんなに大きな問題なく過ごせていたと思います。

――山田選手自身はコンディションを保つのに、この自粛期間中はどんなことをやられてきたのでしょうか?

 僕はけっこう自分に甘く、やらされないとなかなか自分からは追い込めないタイプなので(笑)、山奥までは行かないですけど、車でちょっと遠くの広い公園まで行って、それこそ人がいない道路の脇を走ったりしていました。だけど、自分ひとりでやるのは限界があるなと改めて感じましたね。そういう部分でも、グループごとの練習や全体練習の時にしっかり練習を積むしかないなという気持ちが強かったですね。その時にきつい想いをするのは覚悟で、取り組みました。
 
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