南野拓実の“近未来”にBBC名物解説者が太鼓判!「フィルミーノに取って代われる」

2020年06月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

伝説的OBのローレンソン氏は実力を高く評価

パレス戦の終盤に登場した南野だが、またもプレミア初ゴールはお預けに。(C)Getty Images

 英公共放送『BBC』の名物解説者で、リバプールの伝説的OBであるマーク・ローレンソン氏が、日本代表FW南野拓実のポテンシャルに太鼓判を押した。

 現地水曜日、プレミアリーグ第31節で首位リバプールはクリスタル・パレスと対戦し、4-0の快勝を収めた。翌木曜日のゲームで2位マンチェスター・シティがチェルシー戦で引き分けるか敗れれば、実に30年ぶりのリーグ優勝が決まる。

 そのパレス戦でベンチスタートだった南野は、すでに4点差が付いていた74分にフィルミーノとの交代でピッチに登場。3トップの中央に位置取ってエネルギッシュに奔走するも、待望のリバプール移籍後初ゴールはまたもお預けとなった。

 前節のエバートン戦ではプレミアで初の先発に抜擢されたが、右サイドで起点となれずに45分間で交代となっていた。以前から「まだ加入して間もない。長い目でミナミノの力量を見定める必要がある」と語っていたローレンソン氏。パレス戦では『BBC Radio5』のライブ中継で解説を担当し、「前の試合(エバートン戦)はサイドで起用されて持ち味を発揮できなかった。どうしてもフィルミーノのいる中央寄りにポジションを取ってしまって重なり、上手く周囲とも連携できていなかった」と分析した。

 そのうえで、パレス戦での南野を「好印象を持った。絶えず動いてボールを足下で受け、スペースに走り込む効果的なプレーも見せていたよ」と称賛。「ミナミノはやはりフィルミーノと同じタイプで、ナンバー10の選手なんだ。チャンスを生み出す多才な能力を有している。少なくともリバプールではサイドよりも中央で起用すべきだろう」と提言し、「ミナミノは単なるバックアッパーではなく、いずれはフィルミーノに取って代われる実力を持つと私は考えている。ブラジル人より3歳も若い(25歳)のだからね」とポジティブな見解を示した。

 最後にローレンソン氏は「結果を早急に求めるべきではない。ミナミノに猶予を与え、クロップに魔法をかける時間も与えるべきだ。そうすればきっと真価を発揮するに違いない」と付け加えている。

 
 同じくクラブOBで解説者のジェイミー・キャラガー氏とジョン・バーンズ氏も、南野のサイド起用には懐疑的で、「リパプールのサイドは単独で仕掛けられる能力が不可欠。ミナミノはフィルミーノと同じタイプだ」と口を揃えている。

 はたして今シーズンが終了するまでに、アンフィールド(リバプールの本拠地)での足場をどれだけ盤石なものとできるか。出場機会が確実に訪れるなか、まずはなによりも公式戦初ゴールを挙げたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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