「戻りたくてうずうずしている」中島翔哉の代理人が“練習参加拒否”の経緯を釈明! 復帰については…

2020年06月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「トレーニングに参加しなかったのは、家族のためだ」

中島はチームに復帰する意向を示しているようだが…。(C)Getty Images

 ポルトガルの強豪ポルトに所属する中島翔哉は、新型コロナウイルスの影響で3月にリーグ戦が中断した後、5月中旬に一度はクラブのトレーニングに復帰。だが、その後は欠席が続き、再開した試合でも招集外が続いている。

 ポルトのセルジオ・コンセイソン監督は、「これはクラブ首脳陣の問題で、チームの問題とは異なる」とコメントしたのみ。この件はポルトガル国内でも話題となり、現地紙『Correio da Manha』は「契約ボーナスの100万ユーロ(約1億2500万円)の未払いによるものだ」と報じるなど、様々な憶測を呼んだ。

 そんななか、中島の代理人を務めるテオドロ・フォンセカ氏が声明を発表。現地紙『SIC Noticias』に対して、「今回のケースは非常にデリケートな例だ」とコメントしている。現地紙『A BOLA』など複数のメディアが報じた。

「私はポルトとセルジオ・コンセイソンの立場に同意している。まずは中島は娘が生まれたばかりで、家族のサポートをしなければならなかった。これについてクラブや我々はサポートする立場にあった。だが、新型コロナウイルスの問題が加わったことで、彼の元にいたスタッフが全員帰国してしまい、特にケアが必要な妻とふたりきりになってしまった。クラブは彼を応援していたが、彼の家族とまでは契約を結んでいない。そのことを皆が理解する必要がある」

 そして、トレーニング不参加の経緯についても詳細を明かしている。

「最初は、妻の健康のためにトレーニングに参加しなかった。報じられているようなクラブ側の未払い問題はない。中島には私が説明し、グループトレーニングでの復帰を回避することは私も認めた。だが、今では、トレーニング復帰の意志を見せている。仕事に戻りたくてうずうずしている状態だ」

 しかし、復帰への道は簡単ではないことも明かした。

「彼自身がトレーニングしたくても、そのために正当な順序を経る必要があることは明らかだ。今回のケースはとても複雑だが、チームに復帰するために必要なテストを受け、安全であることを証明し、クラブが受け入れてくれる状態になるまで待つしかない」

 ポルトガルリーグは6月初旬に再開し、残り7試合となっている。ポルトは勝点64で並ぶベンフィカと熾烈な、首位争いを繰り広げている最中だ。

 はたして、シーズン終了までに中島の復帰はなるのか。今後の動向に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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